「紙一重の試合」錦織3大会連続ベスト8
◇28日、東京五輪・大会6日目、テニス男子シングルス3回戦(有明テニスの森)
気温30度を超える暑さの中行われたテニス男子シングルス3回戦。リオ五輪銅メダルで世界ランキング69位の錦織圭選手が、初対戦となる同66位イリヤ・イバシュカ選手(ベラルーシ)をくだし、ベスト8入りを決めました。
今大会は男子ダブルスにも出場しているため、5日連続の試合となった錦織選手。第1セット、一時は相手にセットポイントを握られますが、「目の前の1ポイントだけに集中してやっていました」とタイブレークに及ぶ接戦を制し、第1セットを先取。
そのまま勢いにのった錦織選手は第2セットを6-0でとると、2時間を超える試合をセットカウント2-0のストレートで勝利。ロンドン、リオに続く3大会連続の準々決勝進出を決めました。
錦織選手は試合後、「どっちが勝ってもおかしくなかった。1セット目をとられていたら負けていたかもしれないので、紙一重の試合だったなと思います」と語り、「相手のプレーもよかったので、その中でも最後まで食らいついていけたのが勝因だったと思います」と大粒の汗をぬぐいながら振り返りました。
勝利した錦織選手は、ベスト4進出をかけた準々決勝で、今年の四大大会全てを制している世界ランキング1位ジョコビッチ選手と対戦。これまでの両者の対戦成績は錦織選手の2勝16敗。準々決勝に向け「じっくり(今日の)この勝利を自信にして明日に挑みます」と話しました。
写真:AFP/アフロ