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大谷翔平選手バット材質・形状変更しMVP

2021年11月19日 18:42
大谷翔平選手バット材質・形状変更しMVP

アメリカ、メジャーリーグで歴史的な活躍を見せた二刀流・大谷翔平選手がアメリカンリーグのMVPを受賞しました。バットやグラブなどを提供するのはスポーツメーカーのアシックス。今シーズンの大谷選手の用具へのこだわりについて聞きました。

今シーズン、大谷選手はバットの素材や形状を変更。グラブにはあるデザインがほどこされていました。2014年の日本ハムファイターズ時代から用具をサポートする、アシックスに聞きました。

■46本のホームラン バットの素材や形状を変更

アシックスは、大谷選手と去年12月今シーズンに使用する用具について打ち合わせをしたといいます。今シーズン、大谷選手はバッターとして、ホームラン46本、100打点、26盗塁の成績をマーク。

アシックスによると、今シーズンのバットには大谷選手の“こだわり”のひとつとして、素材があります。

「ボールをはじき返すイメージに変えたい」と大谷選手から要望があり、これまで使っていた「アオダモ」という軟らかくしなりのある素材から、より硬い「バーチ」という素材に変更。バッターとして「バーチ」の素材のバットを使うのは、今シーズンが初めてでした。

もうひとつは、形状。大谷選手からは、「ボールを飛ばす飛距離には困っていない」と話す一方で、「ミートする確率をあげたい」との要望があったということです。

そこで、メジャーリーグへの移籍初年度から変えてこなかったバットの形状を変更。ボールをとらえる芯の部分をグリップ方向にさらに広げて、バットを太くしたといいます。

この新しいバットを使用した大谷選手は、「より正確にバットコントロールできる形状にシフトしている」とコメントし、MVPの受賞につながったのです。

■「球種がわからない安心感」

ピッチャーとしては9勝。活躍を支えるグラブでは、大谷選手から「なるべくボールの握りが隠れる状態で、球種がわからない安心感が大事」という希望を受けたということです。

アシックスは、二塁走者に球種を見破られにくいように、一般のグラブに比べてサイズを大きく変更。またデザインには、二刀流でのさらなる飛躍を願い「飛翔」をコンセプトに、フェニックスをモチーフにしたデザインを刻印したということです。

大谷選手も「今までにないデザインで気に入っています」とコメントしているということです。

アシックスは、大谷選手のMVPの受賞を祝福したうえで、「最高峰のレベルの中で投げて打つ姿は、世界を魅了し、はかりしれない夢と希望を与えてくれました。驚異的なパフォーマンスはもちろん、野球に真摯に向き合いながらも楽しんでいる姿は特に印象的で、我々もスポーツが持つ可能性を改めて感じています。今回の受賞は、このような大谷選手の親しみやすい人柄も評価に含まれたのではないかと考えています」などとコメントしています。

※写真 昨年12月の用具担当者との打ち合わせ

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