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河村勇輝 ベンチ入りは試合1時間半前に分かる Gリーグ→NBA“超過酷”スケジュール「悔しい経験が全て糧となる」

2025年3月14日 10:15
河村勇輝 ベンチ入りは試合1時間半前に分かる Gリーグ→NBA“超過酷”スケジュール「悔しい経験が全て糧となる」
チームメートと笑顔で練習を行う河村勇輝選手

NBAと下部のGリーグを行き来する「ツーウェイ契約」を結ぶ河村勇輝選手が、過酷な状況の中、戦い続ける思いを明かしました。

通訳をつけず単身でアメリカに渡った河村選手。遠征先のホテル、移動中の時間を使って基本毎日勉強しており、試合後の取材は流ちょうな英語で答えます。その英語が話せる秘密は、恥ずかしがりながら見せてくれたノートにありました。

「試合後のインタビューで言いたいことを書いたり。感謝の言葉だったりとか、何事も準備だと思っているので、事前に考えるようにしています」

日本からアメリカに渡って半年。「英語を聞き取れないことも多くありますけど、それも含めて『今生きているな』と感じますね。ひとりで来るという決断をして良かったなと毎日思います」と語りました。

河村選手は、NBAと下部のGリーグを行き来する『ツーウェイ契約』を結んでいます。活躍できなければ、すぐに解雇される厳しい世界では、スケジュールも超過酷。

この日は日中、Gリーグの試合に出場。激しい戦いをした後、すぐさまNBAの試合へ向かうスケジュール。「集中したあとに、1回リラックスモードに入って、また集中するという、体もしんどいんですけど、脳というか…メンタルの方が大変です」と、心身共にタフさが求められる状況。

さらにベンチ入りするかどうか分かるのは、試合当日になってから。この日は試合の5時間前になっても、まだベンチに入るかどうかの連絡は来ず。この日連絡があったのは、なんと試合開始1時間半前。厳しい環境で戦い続ける河村選手について、チームのコーチは「一度も弱音を吐いたことがない。ユウキは真のプロ選手だね」とその姿勢を高く評価するコメントを残しています。

Gリーグでは、ポイントガードとして攻撃ではチームの司令塔。類い稀なパスでアシストを量産。さらにディフェンスでは、相手からボールを奪う『スティール』で貢献。平均身長199センチのNBAで、なぜ172センチの河村選手がディフェンスで評価されているのか。地元の記者は「背が低いことが不利と言われることが多いが、逆にその身長の低さを生かして、相手からボールを奪うのがうまい」と評価。

河村選手本人は「カラダが小さい分、相手が1歩で動けるものをぼくは2歩も3歩も動かないといけない」と運動量で対応。その形はシューズに表れており「横の動きが多すぎて、耐えきれず破れちゃったりする。シューズは2週間に1回とかで替わる」と話します。

目指すはNBAの本契約。「いつ解雇されてもおかしくないという緊張感の中で、プレーしなければいけない。それを求めてアメリカに来たので、本契約をとれた時に、これまでの悔しい経験が全て糧となる」と話し、河村選手は過酷な状況も糧にして、さらなる進化を続けます。

(3月8日放送 日本テレビ「Going! Sports&News」を再構成)

最終更新日:2025年3月14日 10:15
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