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河村勇輝の成長の秘密に「片目でシュート」NBAデビューから約4か月・・渡米後の変化語る

2025年2月25日 6:00
河村勇輝の成長の秘密に「片目でシュート」NBAデビューから約4か月・・渡米後の変化語る
渡米後の河村勇輝選手に密着
NBAでプレーする河村勇輝選手が最高峰の舞台で戦い続けるため、アメリカに来てからの変化と独特な練習方法を明かしました。

渡米して約半年、通訳をつけずアメリカで生活をしている河村選手。NBA・グリズリーズとその下部組織、Gリーグとの2チームを行き来する「ツーウェイ契約」を結び、172センチとNBAでは最も小柄な体格ながら昨年10月26日(日本時間)にNBAデビュー。Gリーグのオールスターゲームではファン投票1位で選ばれるなど、正確なパスを武器に活躍を見せています。

そんな河村選手について地元の記者は「彼のパス能力は誰もが認めている」と評価する一方で、「今求められているのはスリーポイントシュートです」と語ります。

パリ五輪では日本代表最多の3ポイントシュートを決めた河村選手ですが、アメリカに来てからは大きな体を持つ選手を相手に、3ポイントの成功率を落としました。

そこで河村選手は「シュートフォームも変えて、アーチの部分の高さを少し高くして、相手にブロックされない高さでシュートを打つこと。それが得点力の向上につながっていると思います。低く打つとブロックされてしまうんですけど、高く打つことによってブロックの可能性をできるだけ低くする」と、渡米後は以前のシュートに比べて軌道を高くするように修正しました。

さらに、大きな選手からシュートを決めるため特別な練習方法を公開。「片方の目をつぶってシュートを打つ。片目をつぶるだけで全然シュートの感覚が変わります。NBAはディフェンスも体が大きくゴールが見えなかったりするので、そういうときに役に立ちます」と、大きな選手との対戦を想定し、ゴールが見えにくい状態をあえて作ったシュートの練習を行っていると言います。

その効果が現れたのが1月30日のGリーグでの試合。アメリカに渡って最多の7本連続で3ポイントシュートを決めました。

この活躍にハッスルのスワースキーヘッドコーチも「ユウキはスリーポイントシュートがすごく良くなった。彼はストイックだから、練習の成果が出ているんだと思う」と評価します。

河村選手本人も「シュートフォームの改善を通していい方向に向かっているなと思う」と手応えを語り、「これからNBAの本契約を目指していく上ですごく大事になる」と今後の目標を見据えました。

(2月23日放送 日本テレビ「Going! Sports&News」を再構成)
最終更新日:2025年2月25日 6:00