ハピネッツ 東地区首位の千葉ジェッツと熱戦 ミラクルプレー連発の2連戦
バスケットボール・秋田ノーザンハピネッツは、再来年秋に開幕する新たなリーグ「Bプレミア」を目指す中で、先週金曜日、条件のひとつの「新アリーナの建設」に向けた新たな県立体育館の入札がとりやめになりました。
ブースターも不安を抱える中、この土日は、現在の国内最高峰の舞台、りそなグループB1で東地区首位の千葉ジェッツとホームで対戦。
熱いプレーの連続で、日本のトップリーグの中でのハピネッツの存在感を示す試合となりました。
2日。
Bプレミア参入を目指す中、急に立ち込めた暗雲に、ハピネッツブースターには動揺が広がっていました。
ブースター
「びっくりしました、正直」
「入札中止っていう話を聞いて、残念ですね、正直」
「なんとか体育館の方を作ってもらって。ぜひBプレミアに参入できるように助けてもらえればなと思います、はい」
クラブ誕生から15年、ハピネッツがこの先も国内最高峰の舞台で戦い続けることを願うブースターに向けて。
試合前、ハピネッツの水野勇気社長が現状を報告しました。
水野勇気社長
「我々、必ずこの4次審査で合格をして、Bプレミアに2026年の初年度から参入する、ここに向けてしっかりとやりたいと思ってます。そのための道筋はまだあります。ただしこれはちょっといろんな調整が必要なので、いま時点で詳細お話できないんですが、必ずや12月のBプレミア審査に向けてしっかりと動いて、合格を勝ち取りたいと思いますので、引き続きですね、どうかご協力、そして応援の方、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございます」
この土日は、先月の1次審査で悠々とBプレミア参入を決めた千葉ジェッツと対戦したハピネッツ。
東地区首位を相手に、序盤から持ち味の激しい守備を見せます。
さらに、アジアカップ予選に挑む日本代表候補合宿に招集された赤穂が3ポイント。
キャプテン田口も続きます。
田口は前半だけで3本の3ポイント成功。
ハピネッツがリードして試合を折り返しましたが、後半、パリ五輪日本代表のキャプテン・富樫がこのまま終わらせてはくれませんでした。
変幻自在のパスで、富樫はこの日9つのアシストを記録。
さらに第3クオーター、残り1秒。
圧巻のブザービーター。
ハピネッツはこの第3クオーターで千葉に32点を奪われ、敗れました。
試合後。
ブースター
「明日、明日ぜひ勝ってください」
水野社長には、この先に向けてもエールが送られました。
水野社長
「やっぱりBプレミアがんばってっていう声が、はい、一番多かったと思うんで、日頃から応援してくれる人たち、楽しみにBプレミアしてるんだなっていうことをひしひしと感じますので、やっぱり僕らもしっかりその期待に応えられるようにがんばりたいなと思ってます」
千葉に勝つためには、チームみんなでハピネッツらしさを出すことが大事だと挑んだ、3日の試合。
まずは在籍年数の長い選手がチームを引っ張りました。
ハピネッツ一筋、9年目の中山。
さらに、第1クオーターのラストプレー。
前の日の富樫を上回るミラクルショットで、今シーズン最多、4700人超えの観客を沸かせました。
後半の立ち上がりには田口が3ポイント。
合わせて11年在籍のキャプテンが勢いづけると、ほかの選手も続きました。
チーム全体でプレッシャーを強め、「ボールを奪って、速攻」。
チームが目指す形で得点を重ねました。
それでも終盤、千葉はまたもや富樫のアシストから得点。
ハピネッツ、9点あったリードから同点に追いつかれます。
試合時間残り30秒で1点差。
モランのシュートは外れますが、ここぞの場面で田口のリバウンド。
このまま逃げ切ったハピネッツ。
今シーズンまだ1敗しかしていなかった東地区首位の千葉を破りました。
MC
「まずは今日の試合の振り返りをお願いします」
田口成浩選手
「最高です。振り返りません!いまの気持ちは最高です。みんなで戦いました。!以上」
「この勝ちを見せられて本当に良かったです。今日の週末の日曜日、最高でしたよね?最高の日曜日だったということでいきますよ!1、2、3、おいさー!さんきゅう!」
国内最高峰のリーグの熱量をしっかりと伝える勝利となりました。
ハピネッツの水野社長によりますと、今回の千葉戦は、青森、岩手、山形の隣県や、大阪からも観戦に訪れた人がいるということで、国内最高峰リーグならではの集客力の高さが、秋田に人を呼び込むことにもつながると話していました。
ハピネッツ、次もホーム戦です。
6日水曜日の午後7時から、中地区のシーホース三河と対戦します。