大谷翔平 今季初めて打席で足をあげた理由 速い球に苦戦しているデータも
◇MLB エンゼルス11-3アスレチックス(日本時間27日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平選手が、アスレチックス戦に3番・指名打者で出場し、第5打席で今季6号ホームランを放ちました。実は、その一打が飛び出す前の打席で、ある変化がありました。
大谷選手は、4回1アウト走者なしで迎えた第3打席。普段はタイミングをとる際に右足をあげませんが、この打席では全球右足をあげてタイミングをとりました。結果は6球目のチェンジアップに空振り三振となりますが、「1死走者なしだったので3打席目、軸足をしっかり使いたいなという意味で〝レッグキック〟(足を上げて打つ打ち方)でいきました」とその理由を語りました。
すると続く6回の第4打席では、メジャー初のリリーフ登板となった藤浪晋太郎投手から約159キロの直球をはじき返しレフトへヒットを放ちます。さらに第5打席ではスミス投手の約152キロのシンカーを、センターバックスクリーンへ運びました。
実はデータをみると、今季の大谷選手は速い球に苦戦しています。
〈ファストボール(速球)の打率比較〉
昨季 打率.302、16本塁打
今季 打率.242、 0本塁打
※ファストボールは4シーム、ツーシーム、カットボール、シンカーが対象
実際に今季放った5本のホームランはすべて変化球で、この日のホームランは今季初となる150キロを超えるファストボールでした。大谷選手のさらなる進化に注目です。