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W杯で初の“ダブルダブル”達成 河村勇輝 終盤の3Pは「たくさんの思いが乗ったシュート」

2023年9月1日 6:05
W杯で初の“ダブルダブル”達成 河村勇輝 終盤の3Pは「たくさんの思いが乗ったシュート」
バスケ日本代表・河村勇輝選手(写真:AP/アフロ)
◇FIBAバスケットボールワールドカップ2023 順位決定戦 日本86-77ベネズエラ(31日、沖縄アリーナ)

第4クオーターの猛攻で、86-77(15-19、21-22、17-21、33-15)でベネズエラに大逆転勝利を飾った日本。勝利の立役者の1人となった日本のPG河村勇輝選手は、この試合19得点11アシストでワールドカップ初のダブルダブルを達成。ワールドカップで得点とアシストでのダブルダブルは、日本人選手初の記録となりました。

前半戦は果敢に攻めベネズエラのファウルで獲得したフリースローを中心に10得点。そして第4クオーターには当たりに当たっていた比江島慎選手の3ポイントシュートへのアシストを中心にゲームメークするなど、攻撃の司令塔としてチームをけん引しました。

試合後河村選手は「第4クオーターの最後の最後まで相手の“圧”というか、負けられない気持ちで戦いに臨んできていた。苦しい時間帯が続いていましたけど、たくさんのファンの応援、みなさんの強い気持ちのおかげで乗り切れたと思います」とファンの応援が力になったと言います。

76-74で迎えた残り1分13秒には、3ポイントシュートにも成功。5点差に広げる勝利を決定づける一投となりました。

「(第4クオーターの3ポイントシュートは)自分がフリーになっていたのは見えていましたし、チームが僕にボールを託してくれたので、決めきるだけという気持ちで打った。たくさんの思いが乗ったシュートになったと思います」

これで日本は最終戦のカーボベルデ戦に勝利すれば、アジア1位の座を射止め、パリ五輪出場権を獲得。自力での五輪出場になれば、1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの快挙となります。「アジア1位になって五輪を自力で獲得する目標はありますけど、それ以上に目の前の試合にフォーカスして、自分たちのバスケットボールを40分間戦い抜く。きょうは最後の残り10分ぐらいしか自分たちのバスケットができなかったと思っているので、次の試合は40分間戦いたいなと思います」と話した河村選手。ワールドカップ最終戦でもその活躍に期待がかかります。

▽W杯グループステージ結果と日程
【1次ラウンド】
8月25日 ●日本代表63-81ドイツ代表(世界ランク11位)
8月27日 ○日本代表98-88フィンランド代表(世界ランク24位)
8月29日 ●日本代表89-109オーストラリア代表(世界ランク3位)
【順位決定戦】
8月31日 ○日本代表86-77ベネズエラ代表(世界ランク17位)
9月 2日 日本代表-カーボベルデ代表(世界ランク64位)