◇プロ野球セ・リーグ クライマックスシリーズファーストステージ 広島4-2DeNA(15日、マツダスタジアム)

CSファーストステージを2連勝し、ファイナルステージへ駒を進めた広島の新井貴浩監督は、試合後にも驚きの“采配”で地元のファンを沸かせました。

試合後、本拠地ファンへの挨拶に立った新井監督は「まず私のあいさつの前に、きょうもナイスピッチングでした、最優秀中継ぎ投手島内より皆様に一言御礼申し上げます」と、島内颯太郎投手を指名。

大事な一戦で、同点の8回に登板し無失点で勝利投手となった島内投手は、まさかの“緊急登板”に笑顔のチームメイトに送り出され、「本日は応援ありがとうございました。しっかりと甲子園でも勝ってマツダスタジアムに帰ってきます！」と高らかに宣言し、ファンは拍手と歓声でこたえました。

挨拶を終え、列に戻った島内投手に新井監督は「島内さん、ありがとうございました」と淡々と受け止めると、場内からはどっと笑いが起こりました。

その後、改めて新井監督は「甲子園では今年のスローガンでもあります、がむしゃらに、そしてカープの全員野球で高校球児のように戦ってきたいと思います」と抱負を語り、「この超満員のマツダスタジアムで野球ができるように、そして皆様にたくさん喜んでもらえるように頑張ってきます」と呼びかけると、場内は大きな拍手と大歓声に包まれました。

この試合、代打の末包昇大選手がソロHRで貴重な追加点をあげたほか、代打の田中広輔選手が決勝点となる勝ち越しタイムリーを放つなど、采配で試合を動かした新井監督。試合後にも驚きの“采配”で地元ファンを沸かせました。