8年ぶりの団体金メダルを獲得し、歓喜に沸いた体操男子日本代表。

体操は非常にミスが起こりやすい競技で、世界王者の橋本大輝選手でさえあん馬で落下したり、岡慎之助選手、杉野正尭選手も国内選考会で落下のミスをしたりと、日本代表といえども失敗はついてまわるもの。

しかし、今大会のキャプテンを務め、“失敗しない男”の異名をとる萱和磨選手の安定感は群を抜きます。

今季は国内大会で全日本選手権予選・決勝、NHK杯1日目・2日目と4試合を戦いました。ゆかや跳馬での着地の乱れはありながらも、落下や転倒など『1.0』の減点となるミスはなし。

パリ五輪予選では跳馬以外の5種目でチームの流れを作るトップバッターを任されると、ここでも安定した演技を披露。決勝では4種目で1番手を任され、ノーミスの演技で8年ぶりの団体金メダル獲得に貢献しました。

パリ五輪は個人種目の決勝進出が無いため、団体の演技で大会を終えることになる萱選手ですが、今季33演技ノーミスと“失敗しない男”の名に違わぬ活躍を見せてくれました。