花園出場はどちらの高校か 11月16日に全国高校ラグビー県大会決勝「城東 対 つるぎ」【徳島】
大会8連覇を目指す第一シード「城東高校」
城東高校ラグビー部は大会7連覇中、過去19回の優勝を誇っています。
取材に訪れた日は試合形式の練習を行い、動きの最終確認を行っていました。
指揮を執るのは自身も城東出身の伊達圭太監督、伝統を引き継ぎつつ、さらに上を目指しています。
2024年の城東は例年になく、フォワード陣に大型選手がそろいました。
これまでの試合でもスクラムなどセットプレーは安定感抜群、前線のボール奪取でも他校を圧倒してきました。
その中心となるのがプロップの中山珀選手、体重103kgの恵まれた体格、さらにスピードとテクニックを兼ね備えた相手からすればとても厄介な選手です。
フランカーを務めるのは3年生の井上晃選手、高校からラグビーをはじめてレギュラーを勝ち取ったチーム1の努力家、人一倍身体を張った献身的なプレーで、チームを盛り立てます。
そんな強力フォワード陣からのパスを待つバックス陣も、隙はありません。
フィールドを広く使う、城東伝統のパスをつないでいく展開ラグビーで得点を狙います。
キーマンはキャプテンの小野晏瑚選手、2023年は17歳以下の日本代表、2024年も高校日本代表の候補選手に選ばれています。
フォワード・バックスが一体となって攻める城東ラグビー、目指すは徳島県大会8連覇、そしてその先です。
(城東高校ラグビー部 小野晏瑚主将(3年))
「徳島は優勝して、まずは花園に出場したい。花園では2勝、年越しして城東高校初のベスト16に入りたい」
8年ぶりの全国を目指す「つるぎ高校」
城東高校に3年連続決勝で敗れているつるぎ高校は、8年ぶりの全国を目指します。
8年ぶりの全国を目指すつるぎ高校にとって、決勝は捲土重来を期する舞台です。
城東とは3年連続決勝で顔を合わせ、2021年が10対31、2022年が12対15、2023年が13対26と、苦杯をなめてきました。
花園出場の夢を絶たれてきた相手に、雪辱を果たすことだけを考えてきました。
目の前で先輩たちが涙をのんできた決勝戦の舞台に2024年も立つ選手たち、誰もが「今年こそは」という強い思いを持って練習に向かっています。
福田道章監督は、城東のスピードある連続攻撃をいかに止めるかが勝負の鍵を握ると考えています。
そのキーマンとなるのがナンバーエイトの金川巧真選手、相手の攻撃をつぶすタックルが得意で、攻撃の起点にもなる選手です。
そしてもう一人、鍵を握るのはキャプテンでセンターの秋山光太郎選手。
高校入学時から磨きあげたディフェンスに絶対の自信を持ち、攻撃では巧みなパス回しと強い気持ちでボールを前に運びます。
そして、花園を目指しているのは選手だけではありません、2人のマネージャーも気持ちは同じです。
大舞台を目指す選手たちを、陰から支えます。
2人は毎日25合のお米を炊いて、おにぎりを握ります。
日々の厳しい練習、この時間が選手たちを癒しています。
悔し涙を流した先輩たちや支えてくれるマネージャーたちのためにも、決勝に向かうつるぎ高校フィフティーン、8年ぶりの花園を目指す戦いはもうすぐです。
(つるぎ高校ラグビー部 秋山光太郎選手)
「武器のタックルでチャンスを生んで、最後は優勝を勝ち取りたいです」
城東高校とつるぎ高校が夢の花園出場を目指し戦う全国高校ラグビー徳島県大会決勝は、11月16日の午後2時から四国放送テレビで実況生中継、四国放送アプリでもご覧いただけます。