シーズン終盤に入ったプロバスケットボールB2リーグ。西地区3位の熊本ヴォルターズは2日と3日、ホームで5位のベルテックス静岡と対戦しました。2試合とも大接戦となりましたが、ヴォルターズは連勝を飾りました。

今季最多の3644人が来場した2日の1戦目。前半は静岡の堅いディフェンスに、追いかける展開となったヴォルターズ。

ホームの大声援を受け第3クォーター、ホワイトの強烈なダンク。さらに第4クォーターには、市岡のタップシュートで一気に詰め寄ります。

この後、互角の攻防が続き、3点を追いかける第4クオーター終了間際。残り4.4秒でウッドベリーの3ポイン!ヴォルターズは土壇場で同点とし、試合は延長戦に入ります。

その延長戦、一時は勝ち越したヴォルターズですが、終盤、静岡に逆転を許します。3点差をつけられ、残り3秒。万事休すかと思われましたが、山本翔太の超クイックシュート!再び追いつき、試合はさらに延長戦へ。

ここから流れは一気にヴォルターズへ。得点を重ねて50分の激闘を制し、108対101で勝ちました。

■延長で同点3Pを決めた山本翔太選手
「たくさんのブースターが応援に来て下さっていて、最後の最後まで諦めずにやろうという気持ちでコートに立ってました」

2戦目の3日3300人以上が来場しました。前半から主導権を握ったのはヴォルターズでした。ホワイトのダンクなど、11点リードで折り返します。

しかし後半、徐々に点差を詰められると、試合時間残り31秒でついに逆転を許します。ここで、駒沢颯が相手のファウルを受け、フリースロー2本を獲得。残り6.9秒で1点差。1本目を決め追いつくと、プレッシャーのかかる2本目もしっかりと沈め、逆転!

86対85で勝ち、2試合ともに接戦を制したヴォルターズ、ホームでの連勝も15に伸ばしました。

■逆転フリースローを決めた駒沢颯選手
「頭が真っ白というか、フリースロー決めなきゃという思いだったので、試合前半とか全く覚えていない感じです。本当にホッとしましたね」

■遠山向人HC
「ケガ人が多い状態になっているので非常にきつい状態ですけど、一丸となって、チームとしてよりステップアップできるように頑張っていきたいと思っています」