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高校サッカー県大会決勝 帝京長岡が2大会ぶり10度目の全国大会へ 決勝戦振り返り 《新潟》

2023年11月13日 19:58
高校サッカー県大会決勝 帝京長岡が2大会ぶり10度目の全国大会へ 決勝戦振り返り 《新潟》
全国高校サッカー選手権大会、新潟県大会の決勝が11月12日に行われました。

2年ぶり10度目の全国を目指す帝京長岡。そして劇的な接戦を制し、ここまで勝ち進んできた開志学園JSC。全国大会出場をかけた決勝は激しく打ち合う大熱戦となりました。

■前半
最初にチャンスを作ったのは、開志学園JSC。ロングボールに反応した阿部日夏太のクロス!合わせたのは、小谷野!

ここは帝京長岡・小林のスーパーセーブで、先制点とはなりません。

しかし、その直後でした。今度は帝京長岡の攻撃陣が見せます。

《実況》
「帝京長岡、突破してクロスボール、ヘディングー!!決めたのが2年生の新納大吾です!」

2年生・新納が頭で合わせ、貴重な先制点をあげます。

さらに帝京長岡は前半30分。コーナーキックの流れから橋本がシュート!こぼれ球にあわせた高萩!

追加点を挙げ、2年ぶりの全国の舞台にまた一歩近づきます。

一方、2対0とリードされた開志学園は、阿部日夏太がシュートを放ちますが、これは得点ならず。

帝京長岡2点リードで試合を折り返します。


■後半
エンドが変わった後半6分。帝京長岡はさらに攻勢をしかけます。

《実況》
「ボールが流れた…14番の堀颯汰抜け出した、1対1…3点目帝京長岡!」

3点目を決めたのは、キャプテンでエースの堀!その実力を示します。

勢いが止まらない帝京長岡は、後半14分にさらに追加点。4対0と大きく試合をリードします。

それでも開志学園は決して下を向かず、何度もピンチを防ぎます。

そして後半28分。「切り札」を出します。

(ベンチリポーター)
「ここで開志学園、20番のスーパーサブ中家一優選手がいまピッチに入りました」

背番号20、3年生のフォワード、中家一優選手。

高校入学前に膝の前十字靭帯を断裂。2年生の秋まで思うようにプレーできない状況が続きながらメンバー入りを果たした苦労人です。

(応援席リポーター)
「中家選手のお母さん、東京・府中から応援に駆けつけています。ケガで試合に出られない時期が続き、思わず『帰ってくれば』と声をかけた事があったといいます。それでも中家選手、一切弱音を吐く事は無かったといい、その姿に頼もしさを感じてきました」

負ければこれが最後となる仲間たちとのプレー。

ここで最高の輝きを見せます。

《実況》
「中家をターゲットにします。オフサイドポジションにいたので後ろからきた内田がいます。左足狙ったー!1点返しました、開志学園JSC!スーパーサブの中家一優、反撃ののろしを上げる一撃です」

さらに前線の選手の頑張りに守備陣も応えます。

ゴールキーパー蒲澤!チームを救い続けます。

しかし、後半38分。帝京長岡が試合を決定づけます。

中盤でボールを奪った山村がロングシュート!相手のスキを逃さないスーパーゴールで5点目をあげます。

その後、開志学園は意地の1点を返しますが、反撃はここまで。

全国高校サッカー選手権大会新潟県大会決勝は帝京長岡が5対2で開志学園JSCを破り、2年ぶり10度目の全国大会出場を決めました。

【帝京長岡キャプテン 堀颯汰選手】
「去年悔しい思いをしたのできょう勝つことができてすごくうれしいです」

【帝京長岡 新納大吾選手】
「素直に嬉しかったです。(スタンドからの応援は)本当に心強かったですし苦しいときにスタンドをみたらみんなが応援してくれていて自分もしっかり頑張れました」


一方、最後まで諦めずに戦い抜いた開志学園の選手たち。

試合後のロッカールームでは。

【開志学園JSC 大林夏樹コーチ】
「一番はここまで連れてきてくれて本当にありがとうございました。(中心となり指揮をとるのが)正直俺になるってなって、毎日不安で、今日は練習ちゃんとやるかなとか、逃げたい気持ちもずっとあるなかでやってきて、すごい幸せだった。本当にこの選手権はすごい幸せだった」

【開志学園JSC 宮本文博監督】
「勝ちたかったな。だけど本当によく頑張った。最後意地も見せてくれたし。何が一番良かったかって、ここまで選手権という大会のなかでサッカーというスポーツでまとまって成長してくれたのが一番うれしい。胸を張って聖籠まで帰ろう。また気持ち切り替えてそれぞれのステップに向かいましょう」

全国の舞台を目指し戦い抜いた両校の選手たち。

参加60校の思いを背負い、帝京長岡がこの冬10度目の全国に挑みます。
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