毛並みの美しさなどを審査 秋田犬本部展
秋田犬の容姿や風格を審査する、春の「本部展」が大館市で開かれました。秋田犬の発祥の地として長年会場になってきた大館市での開催は2年ぶりです。集まった秋田犬が堂々とした姿を披露しました。
大館市中心部にある桂城公園で開かれた春の「本部展」には、国の内外から170頭の秋田犬が集まりました。春の「本部展」は秋田犬保存会と大館市の関係が一時悪化したため、去年は、初めて大仙市で開かれましたが、今年は2年ぶりに秋田犬の発祥の地として知られる大館市が会場になりました。
「本部展」では、国の天然記念物に指定されている秋田犬の、容姿や風格が年齢や性別ごとに審査されます。秋田犬らしいくるんと丸まったしっぽにピンと立った耳。それに、毛並みの美しさや立ち居振る舞い、歯並びなどが厳しく見られます。
会場に詰め掛けた多くの人が熱心に見つめる中、出場した秋田犬がそれぞれ堂々とした姿を披露しました。
香川から「今までの成果を発揮する場所なので、真剣に皆さんやってますんで日頃の成果を発揮できるように愛犬とともに一緒にがんばっています」
盛岡から「2頭目は10年ぐらい飼ってただけだったので、今回は保存会に混ぜてもらって係員もさせてもらいつつ一緒に盛り上げていけたらなって思います」
富山から「大館、秋田犬の里で展覧会があるってことで、来るってことはちょっと特別です」
春の「本部展」は今回、これまで主催していた秋田犬保存会に、大館市や観光協会なども加えた実行委員会が開きました。犬の審査だけでなく、観光客へのおもてなしを意識して大館市が1650万円で購入した「黄金の秋田犬像」の展示や市役所の展望ロビーの開放が、初めて行われました。
来年の春の「本部展」も、大館市での開催が予定されています。