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「誰かを助けるためには自分を見つめ、生活を変えること」アフリカの内戦を経験した女性が秋田市で講演会

2024年6月25日 18:39
「誰かを助けるためには自分を見つめ、生活を変えること」アフリカの内戦を経験した女性が秋田市で講演会

アフリカの内戦を生き抜き、孤児を支援する活動などをしている女性の講演会が、先週、秋田市で開かれました。女性は来場者に「世界の出来事と自分のつながりを考え、感じながら暮らしてほしい」と伝えました。

トシャ・マギーさん
「内戦の話を日本でするとき、アフリカは遠い場所に思えますが、つながっています」

秋田市南通亀の町の複合施設。

子どもが戦地に駆り出される問題の解決や、平和教育に取り組むNPO法人、テラ・ルネッサンスの秋田事務局が、先週火曜日 18日に講演会を開きました。

招かれたのは、アフリカの中央部にあるブルンジ出身のトシャ・マギーさんです。裕福とは言えない家庭で生まれ育ち、学校に通えるようになったのは7歳になってからでした。しかし、初めて登校した日、内戦で家が焼かれました。

トシャさん
「燃えさかる家の前に座り込んで、父さん、兄さんと、叫んだけども返事はなかったです」

幼くして両親と兄を失ったトシャさん。

難民としてアフリカの国々を転々とした後、ウガンダでテラ・ルネッサンスに出会い、その後、孤児の支援などを始めました。

支援への恩が、また次の支援へとつながっていく「ペイ・フォワード "恩送り"」という考え方を支えに、活動を続けています。

アフリカにはまだ、携帯電話にも使われる鉱物資源をめぐって内戦が起きている国があると伝えたトシャさん。

トシャさん
「誰がそこから利益を得ていると思いますか」

通訳
「考えていただきたいのは、この鉱物資源によって誰が利益を得ているのか、あるいはこの鉱物資源によって誰が便利で快適な生活をしているのかということです」

トシャさん
「それは私自身でありみなさんでもあると思います」
「私たちに何もできることはないとは言えない。私たちこそが変える力があると信じています。」

講演会には中学生も含むおよそ50人が来場し、質疑応答が繰り返されました。

参加者の中学生
「何をすれば、アフリカがいま、こんな(豊かな)感じになれるのかなって、少し小さなことでもできると思うんですよ。自分たちが、いまこれからできることって、なんだと思いますか」

トシャさん
「まずは身の回りでできることから始まると思います。誰かを助けるためには、自分を見つめ、生活を変えることです。」

トシャさんは来場者に「世界の出来事と自分のつながりを考え、感じながら暮らしてほしい」と伝えました。

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