秋田での被害も 危険な線状降水帯 発生の予測が都道府県単位に
これからの季節は大雨への備えも大切です。秋田を含む東北北部の梅雨入りは、平年ですと6月15日ごろです。
気象庁は、大雨災害の危険性が急激に高まる「線状降水帯」について、27日から発生の予測を都道府県単位で発表する運用を始めました。
発達した雨雲が次々と発生して同じ場所で数時間にわたり、非常に激しい雨が降り続く、線状降水帯。
県内では、おととし8月に初めてその発生が発表されました。
大館市を流れる下内川が氾濫し、住宅が浸水したほか、各地で土砂崩れも発生しました。
年々、甚大化する大雨災害。
気象庁はこれまで、線状降水帯の発生を半日前から予測し、「東北地方」や「関東甲信地方」といった地域ごとに発表してきました。
より精度の高い分析ができるようになったとして、27日からは対象を絞り込んで、都道府県ごとに発表する運用を始めました。
線状降水帯が発生すると、大雨災害の危険性が急激に高まるため、気象庁は、予測が発表された際は自治体からの情報に注意し、早めの避難を心がけるなどしてほしいと呼びかけています。
去年は線状降水帯の発生が全国で23回あり、このうち半数以上の14回は予測できませんでした。
線状降水帯の発生は、まだ正確な予測が難しいものの、発表がないからといって油断は禁物です。
梅雨の季節を前に、ハザードマップや非常用持ち出し袋を確認するなど、日ごろの備えが大切です。