八峰町の「輝サーモン」 3シーズン目の水揚げ
八峰町の岩館漁港で養殖されている「輝サーモン」の水揚げが26日から始まりました。
養殖が始まってから3シーズン目。
大きさは去年よりもやや小ぶりだということですが、これまでで最も多い約1400匹を水揚げする予定です。
八峰町の岩館漁港では、海が荒れて漁に出られる日が限られる冬場の安定的な収入につなげようと、3年前の12月からサーモンの養殖が行われています。
地元の漁師、菊地陽一さんが、若手漁師たちとサーモンの養殖を手掛ける会社「八水」を立ち上げて3シーズン目となりました。
漁港の中に設けた10メートル四方のいけすの中で育ててきた、養殖サーモン。
今回は前のシーズンの1.5倍、1500匹の稚魚を去年12月に放流していました。
26日、今シーズン初めての水揚げが行われました。
冬場に海がしけるとサーモンの成育に影響を及ぼします。
今シーズンはいけすを漁港内でもしけの影響が少ない場所に設置したということで、生存率は9割を超え、これまでで最も多い約1400匹を水揚げできる見込みです。
初日の26日は、そのうちの300匹を水揚げしました。
水温が例年より低かったことなどが影響して重さは平均で約2.5キロと去年より少し小ぶりですが、800グラムの稚魚が約3倍に育ちました。
「輝サーモン」のブランド名で県内のスーパーなどで順次販売され、食卓へと届けられます。
残る1100匹ほどはさらに成長を促して、来月中旬までの間に水揚げするということです。
サーモンの養殖は男鹿市の椿漁港でも行われていて、26日は110匹が水揚げされたということです。
漁師の収入の安定化に向けて魚をとるだけでなく、養殖する、育てる取り組みが、県内でも少しずつ広がりを見せています。