秋田県沖の洋上風力発電 「八峰町及び能代市沖」は来年1月に工事開始予定も漁業関係者からは不安の声
秋田県沖で進められている洋上風力発電。
2029年稼働予定の「八峰町及び能代市沖」での発電事業について、21日、おおまかなスケジュールが示されました。
来年1月に工事が始まる予定です。
洋上風力発電の事業者が事業概要を説明する場として設けられた、21日の会合。
能代市と八峰町の代表に加え、漁業関係者などが顔をそろえました。
「八峰町及び能代市沖」の洋上風力発電事業については、25基の風車が設置される計画です。
関連施設を含めて、来年1月に工事が始まり、2029年6月の稼働が予定されています。
事業者は、東北電力などエネルギー開発に携わる3社でつくる合同会社です。
21日は、対象となる海域で、5月から漁業への影響調査を始めることも示されました。
一方で、説明を受けた漁業関係者からは、風車の工事や設置に関して不安の声もあがっています。
秋田県漁業協同組合 田村忠悦 北部地区運営委員
「様子を見ていくと言っても、実際(風車を海底に)打たなければ分からないし、データもまるっきりないもんですから、だからそれがすごくこう今心配してるところですよね」
峰浜漁業協同組合 若狭敏春 副組合長
「あの濃霧が発生する時があるんですね。そういう時は全然(風車が)見えないんですよ。気が付いた時にはもうすぐそこに影がある。物があるっていう感じで」
「今のところはまず、ぶつからないような最善策を取ってほしいということですね」
会合では、事業の進捗を説明する場を年に1回以上開いていくことを決めました。
また、今後は、発電で得られた利益をどのように地域に還元していくかを議論することにしています。