"農業の甲子園"を目指して…東北で農業を学ぶ高校生が学習の成果を発表 イネの高温障害やクマとの共生について
農業の甲子園ともいわれる大会を目指し、東北6県で農業を学ぶ高校生たちが学習の成果を競う大会が、大仙市で始まりました。
クマとの共生についてや、生産性の高い農作物の栽培方法などを発表しました。
女子生徒
「衣類×農業×楽しさから始まる持続可能な社会。そこから広がる人々の幸福。それが私の目指す場所です」
農業を学ぶ高校生が日ごろの学習の成果を発表し競い合う「日本学校農業クラブ東北連盟大会」。
大仙市の大曲市民会館をメイン会場に開かれている今年の大会には、東北各地の県大会を勝ち抜いた29校の約280人が出場しています。
農業の生産と経営をテーマにしたプロジェクト発表の部門には、地元の大曲農業高校が出場し、イネの高温障害を防ぐ栽培方法を発表しました。
大曲農業高校 北林英人さん
「高温障害対策を調べたところケイ酸肥料が効果的であることがわかりました。これはケイ酸カリに含まれるカリウムの効果だど考えられます。根が健全に保たれ栄養がきちんと植物体に吸収されたと考えられます」
また、国土保全と環境の創造をテーマにした意見発表の部門では、林業について学んでいる秋田北鷹高校の3年生の前田慶治さんが、クマと人間の共生について発表しました。
前田慶治さん
「夏の猛暑がクマのエサ不足の原因になった。だとすれば地球温暖化を引き起こしている人間がクマのエサ不足を招いていることになるんだ。奥地の森林帯に実のなる樹木を植え、ツキノワグマのエダを確保するなど、野生生物が住みやすい森林の整備を目指したいと思います」
大会は28日まで開かれていて、各部門の最優秀賞受賞者は、10月に盛岡市で開かれる「農業の甲子園」ともいわれる全国大会に出場します。