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14年目の3・11 秋田県内各地でも鎮魂や追悼 復興の祈り

2025年3月11日 18:26
14年目の3・11 秋田県内各地でも鎮魂や追悼 復興の祈り

死者・行方不明者が災害関連死も含めて2万2000人を超えた東日本大震災から14年が経ちました。

風化させてはいけない、伝えていかなければならない震災の記憶と教訓をつないでいこうと、今年も県内各地で鎮魂や追悼、それに復興への祈りが捧げられました。

秋田市では、震災後に宮城県や福島県から避難してきた人やその支援者などが参加する交流会が開かれ、約50人が集まりました。

会場には、復興への祈りを捧げながら前に向かって進み続ける人たちのメッセージが掲げられています。

震災から14年、それぞれが、自分のペースで歩みを進めています。

秋田市のエリアなかいちには誰でも自由に弾くことができる、いわゆるストリートピアノが設置されています。

震災後の3月11日、ストリートピアノに乗せて歌声を響かせる活動が全国各地で毎年行われていて、今年、初めて秋田も加わりました。

「折り紙、85歳の方がストリートピアノのサポーターなんですって、この21会場全部に…」

県内でストリートピアノの交流活動を展開している今井卓也さん。

今井卓也さん
「震災から10年以上経つんですけども、まだまだ皆さんの心に刻まれてる。すごい大きな出来事でした。この日は人に感謝を持ったり、当たり前のことに幸せを感じられるような、そういった日に出来ればいいなと思っています」

今井さんは2年前、宮城県で開かれたイベントに参加したことをきっかけに、秋田での開催に向けて準備を進めてました。追悼の時間に合わせて、会場には少しずつ人が集まっていきました。

大仙市大曲の広場には約450個の灯ろうが並びました。

震災の記憶を忘れない。犠牲者の追悼や復興への願いを込め、「夢灯り」と名付けられています。

牛乳パックの内側に色を付け、文字や絵柄をくり抜いた灯ろう。もともとは被災地の岩手県宮古市で作られてきたものです。

大仙市の髙橋かおるさんが震災直後にボランティアで宮古市を訪れた際、作り方を教わりました。

髙橋かおるさん
「灯ろうが人の心に寄り添えると思うので、それによって癒されたりとか、抱えている物を少しでも和らげるものであると思うので、そういった気持ちを込めて作ってます。」

能代市の日吉神社です。14年前の3月11日、宮司が秋田市で東北6県の女性神職が集まる研修会に参加していた最中に、震災が起きました。

平賀優子宮司
「震災知らない若い世代が増えてきておりますので、記憶をなくしてはいけないということと、祈る心、また、人は謙虚に生きていかなければいけないなという思いを非常にこのごろ強く思っております。本当に平和で、みなさんが心が穏やかに過ごせる日々が来ることを願っております」

震災が起きてから毎年行っている復興祈願祭。今年は地元から24人が集まりました。なかには震災後、ボランティアで各地の仮設住宅をまわり長年、被災者の心のケアにあたったという人もいます。

ボランティア参加者
「私たちも8年間続いたときはやはり、また待ってるからねって被災者の人たちのその声でずっとなんか続けられてきたなって思ってます」「亡くなられた方、そしてまだ見つかってない方たちのためにも、やっぱり心を寄せてお祈りしたいなと思ってます」

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そして迎えた地震発生時刻…
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