ラベンダー「美郷雪華」規模拡大して生産へ 化粧品への活用期待
美郷町オリジナル品種のラベンダー「美郷雪華」が、来年、規模を拡大して生産されることになりました。
乳液をはじめとした幅広い化粧品への活用が検討されています。
美郷町 松田知己 町長
「美郷雪華が町を代表する特色のひとつとして、美郷町の認識度あるいは地域の活性に資するような方向に向かうことを期待申し上げたい」
今月1日、美郷町やラベンダーの生産組合と、大阪の化粧品原料開発メーカー・テクノーブルが、生産委託契約を結びました。
来年、「美郷雪華」の生産を拡大し、テクノーブルに販売する内容です。
白く可憐な花が咲くラベンダー「美郷雪華」は、2013年に品種登録した、美郷町のオリジナル品種です。
ほのかに甘くさわやかな香りが特徴で、これまで、香水やハンドクリームなどに活用されてきました。
テクノーブルの研究で、「美郷雪華」には紫外線による肌の炎症を抑える効果もあるポリフェノールが、一般的なラベンダーのおよそ1.5倍含まれていたということです。
このため、乳液をはじめとした幅広い化粧品への活用が検討されています。
テクノーブル 澤木茂豊 社長
「国内外の化粧品のメーカーに、この美郷町のすばらしい資産でありますホワイトラベンダーを広げていきたい」
これまで、主に観賞用として親しまれてきた「美郷雪華」の本格的な生産に向け、地元農家も期待を寄せています。
美郷雪華生産組合 加藤征輝 組合長
「本当にパワーをもらった感じをしております。社長の話でも倍々にほしいということを言われていますので、仲間を募りまして、まだまだ栽培を拡大していけたらなというふうに思っています」
生産組合は来年6月、数百キロの「美郷雪華」をテクノーブル向けに出荷する予定です。