35か所にバリケード設置 入山禁止 8年前クマに襲われ4人死亡の現場
8年前にタケノコ採りに訪れた男女4人が相次いでクマに襲われ死亡した鹿角市十和田大湯では、現場に通じる市道などに通行止めのバリケードや入山禁止の看板が設置されました。鹿角市は、「絶対に立ち入らないで欲しい」と呼びかけています。
鹿角市は、1日、十和田大湯のあわせて35か所に、通行止めのバリケードや入山禁止の看板を設置しました。
青森との県境にも近い十和田大湯の熊取平と田代平地区では、2016年5月から6月にかけて、タケノコ採りなどで訪れた男女合わせて4人が相次いでクマに襲われて死亡しました。
現場の近くで駆除されたクマの胃の中からは、タケノコのほかに、人の体の一部も見つかりました。
鹿角市は、「クマに人が襲われる被害がいつ起きてもおかしくない」として、現場の周辺の広い範囲を立ち入り禁止にしています。
被害を未然に防ごうと、山菜採りやタケノコ採りが本格化するのに先立ち、1日、現場へとつながる道路などにクマの危険を知らせる看板も設置しました。
県内でクマに襲われるなどしてけがをした人がこれまでで最も多くなった去年の最初の被害は、5月9日でした。
今年も例年を大きく上回るペースでクマの目撃情報が寄せられていて、警戒が必要な時期に入っています。
山の中はもちろん、市街地でも十分な対策が必要です。