初の訪れ告げる マンサクの花 可憐に咲く
今週の初めは内陸を中心にまとまった雪となり、7日秋田市では雪がちらつく時間もありました。寒さが戻りながらも季節の歩みは進んでいます。雪に覆われた横手市の里山にマンサクの花が可憐に咲き春の訪れを告げています。
白い雪にひと際映える黄色い可憐な花。春を告げる花として知られるマンサクです。
標高約390メートル、横手市増田町のシンボル、真人山です。麓にサクラとたらいこぎでも有名な真人公園があるこの山は四季を通して多様な植物が楽しめる散策コースとして多くの人が訪れます。
30センチほどの雪が残る登山道の脇に花を咲かせるマンサク。どの花よりも早く「まず咲く」ことからマンサクと名付けられたとも言われています。
根本が雪に埋もれる中しなやかなで丈夫な枝を広げたくましく咲くマンサク。真人山に50年以上通い続ける地元の森林インストラクター酒井浩さんは先月17日に開花を確認しました。
酒井浩さん「普通であれば3月のはじめなんですけれども異常に早かったですね。いつもよりも2週間以上も早い。雪があっても黄色い花を咲かせるっていうことで春の遅い雪国にも春が来たなっていうことを感じさせる黄色の花ですね。」
登山道を40分ほど登った山頂近くにある神社からは横手盆地が一望できます。
酒井浩さん「10日日曜日も真人山のマンサクの花ウオッチングツアーも予定してますけれども、たくさんの人にですね気軽に真人山を訪れてほしいなというふうにいつも願っております。」
例年にない暖冬でしたが3月は寒さが戻りながら季節の歩みは一歩ずつ。真っ白な雪を踏みしめながら春を感じることができる真人山のマンサクの花は、今月いっぱい楽しめるということです。