未解決のまま 秋田市太平八田の殺人放火事件からまもなく21年 情報提供呼びかけ
2002年に秋田市太平八田で起きた殺人放火事件からまもなく21年が経ちます。これを前に22日、警察などが事件の解決に向けて改めて情報提供を呼びかけました。
有力な手がかりが得られないまま未解決となっている殺人放火事件。22日は捜査本部が置かれている秋田東警察署の警察官などが秋田市にあるスーパーでチラシを配り情報提供を呼びかけました。
事件は2002年12月24日未明、秋田市太平八田の住宅が全焼し、焼け跡から1人暮らしの伊藤ミヱさん当時69歳の遺体が見つかったものです。首にはビニール状のひもで絞められた痕があり、死因は窒息死でした。胃には消化されていない米粒が残っていて、夕食後の23日夜から24日未明までに殺害されたとみられています。また煙を吸い込んだ形跡がなかったことなどから殺害後、自宅に火をつけられたとみられています。現金や預金通帳は家の中に残されたままでした。
警察は今も22人体制で現場近くでの聞き込みや捜査で得た情報や資料の整理などを続けています。ただここ数年は新たな情報提供はありません。事件の解決を待ち続けていた伊藤さんの妹、佐藤チヱさんはおととし82歳で亡くなりました。佐藤さんの手記には悔しさと切実な思いが残されています。
警察は引き続き広く情報提供を呼びかけています。提供先は秋田東警察署で018-825-5110です。事件の発覚から24日で21年となります。