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新スタジアム建設場所を変更 事業費は約90億円 着工時期 遅れる可能性も示唆 観光農園やホテルも建設 外旭川地区まちづくり基本計画素案

2023年11月8日 19:32
新スタジアム建設場所を変更 事業費は約90億円 着工時期 遅れる可能性も示唆 観光農園やホテルも建設 外旭川地区まちづくり基本計画素案

秋田市は外旭川地区のまちづくり事業で建設を計画している新たなスタジアムの建設場所を、当初の候補地から変更する案を新たに示しました。秋田市が当初示していた場所ではなく、県や、サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田が建設を求めていた場所で、スタジアム以外の場所には観光農園や娯楽施設に加え、ホテルも建設する構想です。

外旭川地区でのまちづくり事業を進めるにあたり、秋田市は9人の学識経験者などから意見を募る会合を開いています。8日の会合には対面で4人が出席し、秋田市は新スタジアムや周辺施設の新たな配置案を明らかにしました。

秋田市まちづくり戦略室 多可和幸室長 の説明「新スタジアム整備に関する県やブラウブリッツ秋田との協議を踏まえ、現時点では、卸売市場の再整備によって生じる余剰地を新スタジアムの候補地とすることを検討しております」

秋田市がこれまで示していた各施設の配置案です。新たなスタジアムは卸売市場と隣接しない、農地への建設を想定していました。
8日、新たに示されたのはスタジアムを別の場所に配置する構想です。新たに建設を想定する場所は、建て替えが予定されている卸売市場側の土地です。建て替えに伴って余る土地がスタジアムの候補地として示されました。建設費はおよそ90億円を見込んでいます。

スタジアムの当初の建設予定地だった農地には観光農園を整備し、それ以外の場所には娯楽関連の施設が集中するエリアと、ホテルや医療・保育関連施設が集中するエリアを整備する案が示されました。

スタジアムの場所について秋田市は安定した地盤であることや、市の土地であり柔軟な利活用ができることがメリットになると説明し、スタジアム全体を覆う屋根などは設置しない想定です。

秋田市まちづくり戦略室 多可和幸室長 の説明「全天候型スタジアムとして想定建設費、約143億としておりましたが、現時点では、J2基準を満たす金沢スタジアム規模のフットボール専用スタジアムを想定しており、想定事業費は事業規模を示す概算額として約90億円としております」

一方、着工時期については当初2026年度という方針を示していましたが、市場の再整備との兼ね合いから遅れる可能性も示唆しました。
スタジアムの建設候補地は、県や、サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田が提案していた場所でした。
秋田市は、来週市議会に対しても新たな案を説明することにしていて、議員と意見を交わすことにしています。

秋田市はまちづくり事業全体の事業費を1080億円と試算し、経済波及効果は年間およそ274億円という試算も示しました。ただ出席者からは経済波及効果だけでなく、市民がこの先どれだけの税負担を求められるのか、明確にするよう求める意見も上がっていて、秋田市はまちづくり計画の意義をさらに丁寧に説明する必要がありそうです。

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