「黄金に関する知識を学ばないか」秋田市の女性が約1200万円の詐欺被害 県内の同様の被害額は2億円超える
「私と一緒に黄金に関する知識を学ばないか」などと、SNSをきっかけにうその投資話を持ちかけられ、秋田市に住む女性が約1200万円をだまし取られる被害にあっていたことが分かりました。
県内の同様の詐欺の被害額は、先月末までに、分かっているだけで2億円を超えています。
秋田中央警察署の調べによりますと、秋田市に住む60代の女性は、3月上旬、SNSのFacebookで、男性のアカウントからメッセージが届いたことをきっかけにLINEで連絡を取り合い、次第に相手に好意を抱くようになりました。
しばらくして相手は「最近ロシアとウクライナの戦争のために金の価格が非常に安定している」「私と一緒に黄金に関する知識を学ばないか」などと投資話を持ちかけてきました。
女性は指示に従い、暗号資産に関するアプリで仮想の取り引きを試みたところ、見かけ上は利益が出たことから、その後、指定された複数の口座に14回にわたり、合わせて約1200万円を振り込みました。
表示された利益を引き出そうとすると、さらに税金や手数料を求められたため、不審に思った女性から昨夜、警察に相談があり、被害が発覚しました。
SNSを通じてうその投資話をもちかけ金をだまし取る「SNS型投資詐欺」と、恋愛感情や親近感を抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が、県内では今年、先月末までに合わせて19件確認されていて、被害額は2億2000万円ほどに及んでいます。
警察は、こうした話を持ち掛けられた際はまずは家族や知人、そして警察に相談するよう呼びかけています。