北京五輪出場の向川桜子選手 競技種目を転向し秋田から再び五輪の舞台へ
2022年の北京オリンピックにアルペンスキーで出場した横手市出身の向川桜子選手が、先週、活動報告会を開き、今後への決意を語りました。
オリンピック後に競技種目をスキークロスに転向した向川選手は、今年12月に開幕するワールドカップの出場権を獲得しています。
2026年の冬のオリンピック出場を目指し、世界を転戦します。
向川桜子 選手
「ヨーロッパカップで130点獲得できたため、来季はワールドカップに挑戦することができるようになりました。ワールドカップで予選通過16位以内にすることで、オリンピックの出場の可能性が見えてくるので」
横手市出身、富士フイルムBI秋田の向川桜子選手は、おととしの北京オリンピックのアルペンスキーに出場しました。
多くの選手が転倒したりコースアウトしたりする難しいコンディションの中完走し、大回転は31位、回転は35位でした。
オリンピック後に競技種目をアルペンからスキークロスに転向して2年目のシーズン、フランスで開かれたヨーロッパカップで4位の成績を収め、今年12月に開幕するワールドカップへの出場権を獲得しました。
向川桜子 選手
「スキークロスは4人で一斉にスタートする種目なんですけれども、そのスタートセクションがとても重要で、バーをつかんでいくんですけれども、そこの瞬発的なパワーを発揮する部分がとても重要で」
シーズンオフのいまは、ふるさとの横手市を拠点にして、スタートの鍵を握る腕や背中などの筋力増強に日々取り組んでいます。
今後、ワールドカップで上位に進出し、基準となるポイントを得られれば、2026年のミラノ・コルティナオリンピックの出場権を獲得できるといいます。
向川桜子 選手
「オリンピックに出てみて、自分が思っていた以上に本当に楽しい場所で、もう一度出たいなっていう気持ちがいまはすごく大きいです。ずっとこだわり続けてきた秋田で、アルペンとスキークロスの2種目でオリンピックに出られるように、トレーニングに励みます」
向川選手は、9月の南米チリでの合宿から実戦を想定した本格的なトレーニングを始め、12月のワールドカップ開幕に備えます。