【特集】ボディビル大会2連覇中の"ミスター秋田" 医師との二刀流で3連覇を目指す
鍛え上げた肉体を披露するボディビルの秋田県大会が、次の月曜日、15日の海の日に開かれます。
整形外科医として働きながら、この大会で3連覇を目指す秋田市の男性を、廣田裕司アナウンサーが取材しました。
浅香康人さんは、鍛え上げた肉体美を披露するボディビルの秋田県大会で、現在2連覇中。
秋田県王者を意味する「ミスター秋田」の称号を手にしています。
大学時代は柔道部。
身体を鍛えるための筋力トレーニングに徐々に熱が入り、5年前から、ボディビルの世界に飛び込みました。
肉体の美しさを競うボディビル。
ポーズをとるポイントは。
浅香さん
「遠くから見てきれいに見えると、近くで見てもすごくきれいに見えるんですよね。これがボディビルの面白くて難しいところですね。ただ筋肉付けても勝てないていう。筋肉をつけて上手に見せるというのがボディビルの醍醐味なので」
魅せる筋肉を育てるために。
日々のトレーニングを欠かしません。
筋肉にしっかり「重さ」をかけて、「縮めて」「伸ばす」。
意識を筋肉に集中させて磨きをかけます。
「頑張った分だけ筋肉という成果が現れる」と話す浅香さん。
自身の身体と徹底的に向き合います。
浅香さん
「同じことやっても成長しない。必ず前回のトレーニングを1回でも1キロでもいいから、多くだったり重くだったりして、毎回、前回の自分との戦いですね」
浅香さんが向き合うのは、自分だけではありません。
整形外科医として、日々、患者のカラダも見つめています。
秋田大学を卒業して、今年で6年目。
現在、医学部附属病院で、整形外科医として働いています。
骨や筋肉を診るだけでなく、ほかの病気も関係していないかなど、複合的な診察をすることも多い、大学病院の整形外科。
話をよく聞いて、患者ひとりひとりの気持ちに寄り添う診察を心がけています。
午前の診察を終えた浅香さん。
昼食にも筋肉へのこだわり、愛が溢れていました。
浅香さん
「鶏肉のささみ肉と卵が1個。だいたいタンパク質でいうとこれで37グラムぐらいですかね」
「オートミールっていう。よくなんか動物のエサみたいとか、ハムスターの小屋に敷いてるやつとかって言われるんですけど、これが私のいまの炭水化物源というか」
食べる量も細かく計測。
我慢を伴う「制限」ではなく、必要なものを食べる「管理」で筋肉を”育てて”います。
浅香さん
「ペットにご飯をあげる。子どもにご飯をあげるみたいな、それに近い形かなって思っていて、ご飯だよ、みたいな。お食べ、みたいな感じで、血液の中に栄養を流して育てるっていう、ちょっと通常の感覚では変態みたいな感じだなって思いますけど、実際そんな感じでご飯を食べています。ふふふ」
整形外科医とボディビル。
人のカラダについて深く知ることが、自身の成長につながっていきます。
浅香さん
「お互いに生きる部分があると思っていて、それぞれ片方ががんばることで片方に生きるという関係かなと思っていますので、両方がんばっていきたいと思っています」
文武両道、“カラダのスペシャリスト”を目指す浅香さん。
15日、3連覇をかけて、ボディビル秋田県大会に挑みます。