いざ初陣！同好会から部へ昇格　「西目高校 女子バスケ部」プレーを楽しんで大舞台に挑む

去年、ABS news every.では西目高校に女子バスケットボール同好会ができる様子を取材し、初の全県高校総体に挑む姿を取材していました。
今月、「女子バスケ部」へと昇格した同好会。来月1日、昇格後初の公式戦に臨みます。生徒たちは同好会時代に成し遂げられなかった、「公式戦初勝利」を目指しています。

試合終了「（ピーーーッ）」

OG根市・試合終了後
「学校生活が楽しみになってて…バスケのおかげで高校生活が楽しかったと思います…」

OG渡部・試合終了後
「練習を続けて…公式戦で1回戦突破できるように頑張ってほしいです」

悔いのない高校生活。そして、後輩たちへの期待を涙ながらに語ったあの日から、およそ1年・・・

根市「（取材は）覚えてます、はい」

記者「もう…すっかりなんか…ねチャラく…」

根市＆渡部「やっはははははははっ！」

すっかり大人びた2人は。
バスケ同好会の初代メンバー。

「渡部妃南です。理学療法士の専門学校生です！」
「根市燦です。美容室でアシスタントをしています！」

後輩たちに引き継いだのは、明るく、楽しく、励むこと。そして、絆を深めることです。

久々の再会ではしゃぐ先輩後輩

後輩「お姉さんになってぇ！むっちゃ変わってるぅ」
渡「イかついから、もう」
根「イかつくないわ！」
「ギャルぅ」「ギャルぅ」「ギャルぅ」「ギャルぅ」

同好会の発足から、3年。チームは、新たなスタートを切りました。

主将・小野香桜さん
「今までは『楽しい』だけを考えてたんですけど…部になって学校の名前を背負ってるので、目標も、公式戦1勝するという目標をもって、一生懸命取り組んでいきたいなという決意がありましたっ」

全県高校総体を前に、今月は、放課後ほぼ毎日、練習を続けている、西目高校女子バスケ部。

ほかの部も体育館を使う冬の時期以外は、体育館全体を使って練習に取り組む機会も多く、本番を前にゲーム形式の練習を重ねて、実戦感覚を養っています。

西目高校は今月、大会への参加実績など、これまでの活動内容を評価し、女子バスケを、『同好会』から『部』に昇格することを決めました。

現在の部員13人のうち、8人は、1年生。
メンバーを継続的に確保したことも、評価の対象でした。

佐々木菜奈さん・1年経験者

Qどうですかどんな先輩方ですか
「めっちゃ優しいです。シュート入らなかったとき『ドンマイ』って、アドバイスしてくれたりします」

田中風羽さん・1年マネージャー
「なんか部活になってからは…やっぱ…ちっと…雰囲気とか変えてやるってことを意識してます」

80年以上の歴史がある西目高校には、昔も女子バスケ部が存在していた時期があったといいますが、活動の経緯がわかる資料はなく、自然消滅したとみられています。

母校に、再び女子バスケ部の灯を照らし、後輩たちに後を託したギャル…あっ…もとい、先輩たちの苦労が報われました。

OG・根市燦さん
「未経験で入ってきた子とかもいて、その子たちとか『ついていけない』みたいな思ったりするときもあったので、気持ち的な面でサポートすること頑張ってました」

OG・渡部妃南さん
「やっぱお金の面でも…自分たちのお金で同好会やってるみたいな感じだったんですけど、やっぱ部活になると、たくさんの部活と一緒に、多分お金も補助してくれたり、活動ができやすくなったと思います」

同好会設立以来、顧問を務める佐々木充宏教諭も、部の活動が充実していくことに期待を寄せているほか、地域全体を見据えた、「別の願い」も抱いています。

女子バスケ部顧問・佐々木充宏教諭
「この地区って女子バスケットボール部あるのが由利高校だけなんですよ。中学校はいっぱいあるんですけど。高校に入ってバスケットができない子たちが多くて。そういう子たちが西目に来て、楽しく…まぁ勝てたら一番楽しいかもしれないですけど、バスケを続けてくれるっていうことをぜひ、そういう環境があるよっていうことを、この地域の人たちにも知らせたくて。どうしても部にしてあげたかった」

同好会設立からこれまでの3年間、練習試合で勝利した経験はあるものの、公式戦ではまだ勝ち星を上げられていません。笑顔を忘れず、楽しむバスケで、全県高校総体の大舞台に臨みます。

副主将・山本妃依さん

Qこのバスケ部のよさって？

「（咳き込む）ゲッホゲッホ！」「（周囲大爆笑）」
「もう3年生で最後の大会なので、そこで初戦突破できればいいなと思ってます」

主将・小野香桜さん
「練習だけじゃなくて楽しいことしてきたんで、最後の大会、試合も、楽しんでやろうね？」

西目高校女子バスケ部は、6月1日、秋田商業と対戦します。