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“水道水を飲んでいない”の…?化学物質PFAS 対策して1年も下がらない血中濃度に住民困惑「どういうことなんや」岐阜・各務原市

2025年2月21日 19:00
“水道水を飲んでいない”の…?化学物質PFAS 対策して1年も下がらない血中濃度に住民困惑「どういうことなんや」岐阜・各務原市

人体に影響があるとされる化学物質「PFAS」。岐阜県各務原市で2度目の血液検査の結果が公表されました。対策をしていても、なかなか下がらないPFASの血中濃度。不安を抱えながらの生活が続いています。

ウォーターサーバー、浄水器…“水”に気をつける理由とは?

岐阜県各務原市に住む塚田さん夫婦。日々気をつけているという“水”について教えてもらいました。

塚田豊子さん(71):
「これは飲み水やお茶入れたり、コーヒーを入れたり」

ウォーターサーバーだけでなく、水道の蛇口には浄水器をつけ、その水でご飯を炊いたり、料理をしたりしているそうです。なぜ、これほど“水”に気をつけているのでしょうか。

その答えとして、見せてくれたのが血液検査の結果。そこには、豊子さんの血液中に残るPFAS濃度が記載されていました。

「ずーっと血液の中には残ると聞いていたけど、実際にそうなんだっていうのが、ちょっとね。ちょっとショックですね」と心境を明かす豊子さん。

各務原市では、人口の約半数の水道水をまかなう水源地で、国の暫定目標値を超える“PFAS”が検出されたことが、おととし、分かりました。

『岐阜民医連』土井正則事務局長は当時、「5万人近い方の健康への影響が懸念されています」と発表。『京都大学』原田浩二准教授は、「他の地域でこれほど高い濃度はありませんでした。極めて高い濃度でした」と述べました。

PFASの血中濃度増加に困惑「どういうことなんや」

発がん性など健康への影響が指摘され、自然界で分解されにくいことから、“永遠の化学物質”とも呼ばれる“PFAS”。

今月17日、地域住民を対象とした2回目の血液検査結果の報告会が開かれました。

『京都大学』原田准教授は、「(1年間で)顕著な低下は見られなかった。減っていないと言って差し支えないと思う」と発表。市は、浄化装置を設置する対策を実施しています。しかし、PFASの血中濃度は、調査した103人の平均は1年前と比べて、“大きな変化はなし”という結果となりました。

日本にはPFASの血中濃度の基準がなく、アメリカの学術機関が示す、健康リスクの基準は上回っている状況。

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