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【伊勢のミステリー】診療所に作られた「謎の空間」 半世紀前から勤務する所長も目的わからず… 全国から推理寄せられる

2024年5月17日 19:19
【伊勢のミステリー】診療所に作られた「謎の空間」 半世紀前から勤務する所長も目的わからず… 全国から推理寄せられる
診療所に作られた“謎の空間”
半世紀前に建てられた三重県の診療所の“謎の空間”が今、話題を呼んでいます。いったい何のために作られたのか…。その解明を呼びかけると、日本中から続々と驚きの推理が寄せられました。

「カーテン閉めたまま…」「座敷わらしが…」 不自然な“謎の空間”

三重県伊勢市に開所して以来、48年もの間、地域医療を支えてきた「伊勢民主診療所」。この診療所が今、大きな話題を呼んでいるということで、中京テレビ「キャッチ!」の取材班が向かいました。

今年で勤続48年になるという内山名誉所長に案内されたのは、2階に上がる階段。その上に1畳ほどのスペースがありました。壁に木の板を沿わせ、カーテンもつけられています。記者が中に入ってみようとしましたが、手を伸ばしても届かず、たどり着けませんでした。

あまりにも不自然な“謎の空間”…。

いったい何のために作られたのでしょうか。診療所に勤務する事務員さんたちにも話を聞いてみましたが「ずっとカーテンが閉まっていたので何かわからず」「なんかね、座敷わらしが住んでたとか」と、謎は深まるばかり…。御年80歳の内山名誉所長ですら、知らないと言うのです。

全国から名推理が続々! 果たして“謎の空間”の真相は…?

そこで診療所では、謎を解明しようとキャンペーンを展開。5月1日からインスタグラムで、この空間の用途・目的について募集を開始したのです。すると、全国から応募が殺到する事態に!

「診療所で内緒で飼っていたネコの住処だったのでは?」

「患者を優しく見守る医療の神“イセノモリ”の神棚だと思う」

「昔、2階は入院患者用の部屋になっていて、夜、子どもの患者が不安で泣くと、看護師が『カーテンの向こうには先生が寝ているから、すぐ来てもらえるよ』と言って安心させていた。わざと“シャッ”とカーテンを引く音をさせると、子どもたちが泣き止んだ」

日本中から想像力豊かな推理がいくつも寄せられました。そんな中、有力な説を唱えたのは、診療所勤務20年以上のベテラン事務員・池田寿恵さんです。

診療所勤続20年以上 池田寿恵さん:
「前の前の前の事務長さんが、書類みたいなものを出していたような気がする」

1974年、伊勢に大きな台風が襲来。その時、救助活動をするために災害救急診療所を設置したことがきっかけで、伊勢民主診療所は開所しました。その後も、診療所はたびたび浸水などの被害にあってきたので、災害時に備えて、重要な書類は水につからない高いところに保管していたのかもしれないと、池田さんは話します。

この説には、内山名誉所長も賛同しています。

内山勝之名誉所長(80):
「水害に対して敏感になってるんだと思いますね。町の人たち、地域の人たちの健康とか命を守っていこうと。どうしても残しておきたいけど場所がないし、放るわけにもいかんしというものが、ここに積んであったんじゃないでしょうかね」

果たして、これが真相なのでしょうか? 謎の究明はまだまだ続いています。

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