72歳の女性が難関資格に挑戦! 40年越しの夢に大学院で猛勉強 大学院を修了し税理士の道へ 「夢はあきらめないでって伝えたい」

大学院の修了式で学位記を受け取る72歳の女性。ある難関資格に挑戦していました。
学位記を受け取る大学院の修了生の列には、宝性恵子さん。孫が4人もいる72歳の修了生なんです。
式が終わると、孫たちがお祝いにかけつけました。
宝性さんの孫 「おばあちゃんが大学院を卒業してめでたい」
大学院の教室では・・・。
記者:いつもそこに座っていた?
宝性さん:「先生にあてていただかないといけないので」
矢野教授:「すごく熱心な生徒さんでした」
担当の矢野教授は62歳。宝性さんより10歳も年下です。
矢野厚登 教授:
「(教え子で)ぼくより上の方は、初めてでしたね。でも一緒に勉強していく中で、あまり年齢は関係ないなって」
70歳で大学院に入学。入学式では学生だとは思われず、父母席に案内されたエピソードも。
同級生はみな親子ほど年が離れていましたが、人生経験豊富な宝性さんに話を聞きたいと相談に来る人が続出。
その様子は「恵子(けいこ)の部屋」と呼ばれていたそう。
宝性さん:
「個人的なプライベートなこともいろいろ。炊飯器壊れたけど何買おう?っていうのまで」
宝性さんの大学院入学にはある理由がありました。
愛知県安城市にある宝性さんの自宅には、税法や会計学の本ばかり。実は、税理士になるために大学院に通っていたのです。
税理士を目指すきっかけは。
宝性さん:
「(税理士の)叔父の話を聞いて、税金ってものは絶対なくなるものじゃないから、絶対必要なものだから勉強して損はないよって言われて、目指してみようかなと」
30歳の時に税理士を目指し子育ての傍ら独学で簿記の勉強をスタート。
宝性さん:
「借り方貸し方の数字がぴったりと合わないといけないんですけど、それが合ったときの達成感。それでおもしろくなった」
簿記の資格を取って税理士事務所にスタッフとして就職。
実務を学びながら税理士試験の勉強もできるかと思いきや、夏休みなどに子どもを預ける場所がなく退職を余儀なくされます。