巨大招き猫に外国人が殺到!春節のインバウンド消費で売上が倍増した“縁起物”とは…?品薄状態に売り手はムズムズ「欲しいものがないのがじれったい」
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今年もたくさんのインバウンド消費をもたらした“春節”。愛知県常滑市ではあの“縁起物”が、人気のあまり品薄状態となっていました。
フライト前にセントレア周辺を観光
2007年に設置され、“おもしろい写真を撮影できる”と話題を集めているスポットです。
上海から来た観光客:
「かわいい招き猫を見に来ました」
「招き猫はわたしたちに幸運をもたらしてくれるから」
香港から来た観光客:
「もう少ししたら香港に帰らないといけないから、空港近くのやきもの散歩道に来たの」
帰国のフライトぎりぎりまで観光を楽しみたいという人が、セントレア周辺の観光地に集まっていました。
愛知県常滑市で、招き猫を販売している『常滑ドットコム』。香港からきた家族が、招き猫を3つ購入していました。「こういう日本風の服装の招き猫が好きです」、「お父さんが黄色が好きだから買いました」など選んだ理由はさまざま。
なかには、「(招き猫に)いくら使ったかわからない」と話す、マレーシアから来た観光客の姿も。みなさん、色違いでいくつも購入していました。
招き猫が人気のあまり“品薄”状態に
春節のこの時期、招き猫の売り上げはいつもの倍。『常滑ドットコム』村田一夫社長は、「小さいものから大きいものまで、買っていかれます。(売り上げは)普段の2倍はいっていると思います。今年はまた特に多いですかね」と話します。
ただ、このお店ではある悩みが。それは、招き猫が人気のあまり“品薄”となっていること。
『常滑ドットコム』村田一夫社長:
「昔に比べると(招き猫を)作る方がだいぶいなくなっていて、今は一軒でやっている状況。(店の)品数が足りなくなっているのが現状ですね」
昭和20年代に誕生した常滑焼きの招き猫。「常滑系」と呼ばれ、二頭身のフォルムと丸くて大きな目が特徴です。
絵付けなど、すべて職人による手作り。常滑市には、かつて伝統的な製法で招き猫を作る工房が3社ほどありましたが、高齢化などで今は1社のみに。
常滑系は在庫不足のため、この店でも約半分は、同じく招き猫の産地である瀬戸から仕入れ、補っているといいます。
今年もたくさんのインバウンド消費をもたらした“春節”。村田社長は、「お客さんが欲しいというものがないのがじれったい」と心境を語りました。