国府宮はだか祭まであと3日!開催地が変わる大餅つき!? 会場の主役は烏帽子姿の“神男”
愛知県愛西市で行われた大規模な餅つき。多くの人が集まる人気行事ですが、実は毎年、開催地を転々としているそう。その背景には、愛知屈指の“あの祭り”がありました。
今週火曜日、愛知県愛西市のとある会場にはこの人だかり。参加者をよーく見ると、みなさん、おそろいのはっぴを身につけています。
活気ある会場で行われていたのは、“餅つき”。はっぴ姿で大集合のこの餅つき、実は毎年行われているといいます。毎年違う場所で行われていて、去年はあま市、5年前は名古屋市で行われました。
今年、餅つきに参加した人の中にはこんな人も。
Q.ウガンダにこんなお祭りありますか?
ウガンダ人:
「ないです」
パキスタン生まれ:
「こんなに裸になる人たちがいるのを知らなくて。びっくりしている部分もあったし、でもちょっと関心もあって。行ったことないので、一回ちょっとのぞいてみたい」
では、この餅つき、なんのために行われているのでしょうか。
餅つきは、この祭りで奉納される「大鏡餅」をつくるために行われていたのです。
「大鏡餅」の高さは2メートル35センチ、重さはなんと4トン!この大鏡餅づくりは、県内の各地域で持ち回りで行われるため、数十年に一度ほどしか回ってこない貴重な機会。今年、その順番が初めて愛西市にめぐってきました。
参加者からは、「私も初めてのことなので楽しめました」、「めったにないことなので、行事にあやかれるといいなと思って来ました」、「地域でこういう行事を、盛り上げていきたい気持ちがある人が多いと思います」などさまざまな声が。
たくさんの人が、かわるがわるきねを振っていきます。つきあがった餅をその都度“巨大な型”に入れることを繰り返し、1日かけて固めて「大鏡餅」にするのです。
それぞれの地域が名誉をかけて作った結果、次第に大きくなったんだそう。
そんな中、烏帽子姿で登場したのが、祭りの主役“神男”。脇を固めているのは、過去の“神男”経験者たちです。神男が向かう先は、自然と道がひらけます。
いざ、餅をつくと、この日一番の威勢のいいかけ声が響き渡りました。「はだか祭」は参加した人たちが、一丸となれるお祭りなのです。
今年の国府宮はだか祭は2月10日(月)開催
そして今日、愛知県稲沢市。引き締まった表情で自宅から出てきたのは、あの“神男”。
今年の神男 加藤稜大さん
「みなさんの厄を背負って、しっかり精進させていただきたいと思います」
“神男”は三日三晩神社にこもり、身を清める“参籠”に入りました。この間、白米とたくあんのみの食事で過ごし、本番に備えます。
大鏡餅はあさって奉納。国府宮はだか祭の本番は、来週10日に行われます。
厄を一身に背負う神男にさわろうと、下帯姿のはだか男たちがひしめき合う「はだか祭」。中京テレビ「キャッチ!」では、来週月曜日午後3時48分より、はだか祭の模様を中継で放送します。