大学生の教育実習 教員試験の受験が条件 愛知・大村知事「見直す」
愛知県教育委員会と名古屋市教育委員会が大学生の教育実習を小中学校で受け入れる条件として、学生に教員採用試験の受験を求めていることがわかりました。大村知事は29日の会見で、この制度を見直すと述べました。
愛知県教育委員会などによりますと、大学生が小中学校で教育実習を受ける手続きをする際、県内もしくは名古屋市で教員採用試験を受験する意思を、チェックを入れて事前確認する項目を設けているということです。
少なくとも10年前から続けていて、教員になりたいという強い意志と責任を持った学生を受け入れるために行っているということです。
文部科学省によりますと、中には、形だけ受験する学生もいて、採用試験の実態が現実と乖離する可能性もあり、「法令的に違反ではないが、一般的ではない」としています。
大村知事はこの制度について、29日の会見で、「来年度から行われる教育実習については教員試験の受験を条件としない」と述べました。