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障害者のスポーツ参加は経済的負担が障壁に 競技用の義肢や車いすなどの購入費を補助 愛知・名古屋市

2024年4月26日 16:55
名古屋市は、スポーツ競技用の義肢や車いすなどの購入費用を助成する「障害者スポーツ競技用補装具等購入費補助事業」を、今年度も実施すると発表しました。

市の担当者によると、2020年にスポーツ庁が実施した「障害者スポーツ推進プロジェクト」の調査研究で、障害者のスポーツ実施率が低いことや、金銭的な余裕がないことが障壁となっていることがわかり、2022年4年より同補助事業を開始。2022年度は20人、2023年度は16人に補助金を交付していて、今年度も20人前後の利用を見込んでいるということです。

補助金額は購入費用の9割以内で、上限金額は25万円。対象者は名古屋市に住民票がある身体障害者及び身体障害児で、補助金の交付は1 人につき1 回限りとなっています。申請期間は2025年2月17日までで、先着順で受け付けし、予算に達し次第終了するということです。

市のホームページには制度を利用した本人や家族からの声も掲載されていて、「交通事故で足を切断し障害者となってしまったが、競技用義足を利用すれば56歳の切断者である自分でも走ることができるのだと実感しました。7年たった今でも初めて走った時の感動は忘れられない。一人でも多くスポーツ用義足を利用して、再び走れる喜びを取り戻して欲しいです」「“やってみたい、動きたい”思いをサポートしてくれる運動用車いすのおかげで少しずつ自分で動ける楽しみを知り、工夫を重ねる姿も見られるようになりました」などの感想が寄せられています。
  • 中京テレビNEWS NNN
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