自宅で爆発物所持の男子高校生 少年院に送致「社会常識などを身につけさせる必要がある」 名古屋家裁
愛知県一宮市の自宅で、爆発物の「過酸化アセトン」を所持したとして家庭裁判所に送致されていた18歳の男子高校生について、名古屋家裁は少年院に送致しました。
この事件は、今年2月、一宮市に住む18歳の高校生の少年が自宅で爆発物の「過酸化アセトン」と「HMTD」を含む粉末を所持したとして逮捕されたもので、少年は爆発物取締罰則違反の非行内容で家庭裁判所に送致されていました。
この少年について名古屋家庭裁判所は、「原料となる薬品を配合し、自宅で爆発実験を行っていた」、「大きな爆発物を見たいなどという興味から行ったに過ぎないと考えられるが、近隣住民の生命に被害を及ぼしかねない危険なもの」などと指摘しました。
その上で、「時間をかけて丁寧な指導を行うことによって、社会常識などを身につけさせる必要がある」などとして、少年を25日付で少年院に送致することを決定しました。
少年は逮捕当時、爆発物の製造について、「インターネットや動画を見て学んだ」などと供述していました。