【会見全文】中日ドラゴンズ入団の中田翔選手 会見で決意を語る「自分の中で火がつくものもあった」
中日ドラゴンズへの入団が決まった中田翔選手(34)が6日、名古屋市内のホテルで契約交渉を行い、その後、会見を開きました。会見には立浪和義監督(54)も同席しました。会見で語られたことをすべてお届けします。
≪会見内容≫
記者「ドラゴンズの一員となりました。率直に今のお気持ちをお聞かせください」
中田選手「そうですね。本当にまた戦える環境を、そういうチャンスをいただいて、本当にありがたいなというふうに思っていますし、今は本当にフレッシュな気持ちというか、もう1回1から頑張りたいなという気持ちでいっぱいです」
記者「はじめてドラゴンズから声がかかったときは、どんな気持ちだったでしょうか」
中田選手「いや、もう本当に素直にありがたいなというか、またレギュラー争いのスタートラインに立てるんだっていう実感と、本当にうれしくなった気持ちを今でも覚えています」
記者「話し合いも行われたとは思いますけれども、球団からどんな言葉があったのでしょうか」
中田選手「一緒に頑張ろうという言葉をかけていただきました」
記者「立浪監督からはどんな言葉がありましたか」
中田選手「立浪さんからも一緒に頑張ろうという言葉をかけてもらって、自分には本当に迷いがなかったので、そういうチャンスをいただけるなら、『よし、やろう!』という気持ちにもなりましたし」
記者「立浪監督にもお伺いしますけれども、中田選手、立浪監督から見てどんな選手ですか」
立浪監督「自分は2013年ですかね、一緒にWBCのバッティングコーチと選手として約1か月過ごさせてもらったんですけども、その時から当然、非常に潜在能力の高い素晴らしい選手でしたし、その後はやはりそういう縁がありましたので、日本ハムの時もそうですし、ジャイアンツの時もそうですけれども、ずっと気にしては見てきた中で、やはり非常に勝負強いチームの勝ちにつながる、そういう選手だなというふうには思っています」
記者「その中で来シーズン、中田選手にどんなところを期待しますか」
立浪監督「もちろん期待はね、全てして獲得させてもらったんですけれども、まあ、あまりプレッシャーをかけてはいけないですけれども、とにかく体調を万全にしてね、まずは来年の2月1日、元気な姿でキャンプに来てほしいなと。普通にやればドラゴンズを勝利に導いてくれる、そういう選手だと思っています」
記者「再び中田選手にお伺いしますが、ドラゴンズ入団のズバリ決め手になったことがあれば教えてください」
中田選手「もちろん中日さんからの気持ちもそうですし、監督からの気持ちもすべて含めてうれしさもあり、自分の中で火がつくものもありましたし、そういうのを含めて、このチームでやりたいというふうに、いろいろ考えた中で素直に思えたので、それは本当にありがたい言葉であったり、そういう気持ちっていうのに僕は惹かれて、やりたいなというふうに思いました」
記者「外から見ていた中日ドラゴンズというチームの印象を教えてください」
中田選手「印象ですか。いや、すごく本当に若い選手が多くて、パワフルなバッターももちろん多いですし、やっぱり一番はピッチャー陣がすごくいいなという印象が個人的にはあります」
記者「そんな中でホームはバンテリンドームということにもなります。今シーズンは中田選手も打率3割2分。それから、2本ホームランも放っていますけれども、バンテリンドームの印象などがもしあれば教えていただけますか」
中田選手「もちろん広さは他の球場に比べてあるとは思うんですけれども、日本ハム時代からずっとそういう広い球場でやっていたので、特に意識することはないというか、意識せずに打席には立っていましたし。でも、広い球場なのかなとは思います」
記者「そんな広い球場、日本ハム時代も含めてですけども、札幌ドームでは98本ホームランも打たれています。やっぱりファンの方が期待するのは、中田選手のホームランというところでもあると思いますけれども、そこに関してはどうでしょうか」
中田選手「もちろん毎年ホームランもそうですけど、メインは打点を重視に今まで考えてきたので、それ以外にやっぱり守備もそうですけれども、本当に全力で1日でも早くファンのみなさんに認めてもらえるように、すべてにおいて全力を尽くして、走る方はちょっと苦手なんですけど、それ以外のことは全力を尽くしてやりたいなと思います」
記者「そして、背番号が6ということに決まりましたけれども、再び6番を背負ってプレーをするということに関してはいかがですか」
中田「そうですね、本当に今まで中日の中でも素晴らしい先輩方がつけてきた番号だと思うので、それに恥じないよう自分もしっかりと意識してやっていきたいと思いますし、最終的には中日の6番は中田だよねっていうふうに言ってもらえるように、一生懸命頑張りたいなと思います」
記者「6番ということでいきますと、前につけていた選手が大阪桐蔭の先輩でもある平田良介さんですけれども、何か連絡など取ったりしたんでしょうか」
中田「そうですね。シーズン中から気遣っていただき、連絡をくれていたので、本当に僕からしても尊敬できる先輩ですし、高校時代からずっと平田さんを超えるという気持ちで頑張ってきていたので、そういう先輩がつけていた背番号ということもあり、すごくうれしく思いますし、やっぱりもっともっと活躍して6番は中田という印象をつけたいなというふうに思います」
記者「その他にドラゴンズ入団が決まってから連絡をした人であったり、ドラゴンズに今いて接点のある選手などはいますか」
中田「結構、涌井さんだったり、平田さんももちろんそうなんですけど、頑張ろうねっていう、待ってるよっていう声をかけてくださったり。本当に仲良く連絡をしてくださる先輩方が多いので、非常に僕としては助かっています」
記者「これまでも遠征などでもちろん名古屋を訪れる機会は多くあったと思いますけれども、名古屋という街の印象を教えてください」
中田「もちろん食べ物も美味しいですし…印象ですか、名古屋の。1番はどうですかね、驚いたことはバスレーンぐらいですかね。バスレーンはちょっとびっくりしました」
記者「バスに乗る機会はありそうですか」
中田「バスに乗る機会ははないんですけれども、ちょっと運転のほうを、気をつけて運転しようと思いました」
記者「車の運転はかなりやっぱりお好きで」
中田「そうですね。はい。自分で運転するのは好きです」
記者「ここから入団が決まって来シーズンキャンプインということになりますけれども、ここからの期間の過ごし方、自分の中で今、予定しているものなどあれば教えていただけますか」
中田「今はもうトレーニングを再開しているので、しっかりと1月の自主トレに向けてまずは土台作りというか、しっかりと動ける体を作り上げて、1月からしっかりと本格的に技術練習をスタートするので、今はとにかく体作りの方をメインに追い込みたいなというには思います。まあ、毎年同じ流れなんですけど、今そういうのを意識して体作りをしてます」
記者「ドラゴンズというチームは、2年連続最下位ということにもなりましたけれども、最下位脱出、上位進出、そして優勝に向けて中田選手が必要だなと感じる部分というのはどんなところですか」
中田「そうですね、本当にチームが一丸となって、いろいろと迷っている子たちもいると思いますし、もちろん僕も含めてみんなで切磋琢磨したり、時間があるときは野球の話であったり、そういうのをして勝つための気持ち作りというか。僕自身も勝ちたいので、選手間での意思疎通であったり、そういうのはすごくもっとね、やっぱり大事なのかなというふうには思います」
記者「中田選手自身の来シーズンの目標。具体的なまず個人の数字などあれば教えてください」
中田選手「やっぱり一番は打点です。今までずっと打点にこだわってやってきた中で、打点っていうのは、もちろんホームランも40本50本打てれば、それに越したことはないんですけれども、打点ってやっぱりすべてにおいて、犠牲になってくれる選手もいるわけですし、そういうのをいろいろ含めて僕は打点に価値を感じているので、やっぱり一番はそこです。はい。キャリアハイというか、打点に関しての気持ちが強いですね」
記者「ということはもちろん再び打点王というタイトルも欲しい、その一心ではありますね」
中田選手「もちろん毎年狙っているタイトルではあります。はい」
記者「再び立浪監督にもお伺いしますが、今、打点が欲しいという力強い中田選手の言葉もありましたけれども、やはりチームにとっては必要な部分ですよね」
立浪監督「はい。ここ一番でやっぱり打ってくれる選手ということでは、当然期待をしてます」
記者「中田選手にも再びお伺いしますが、チームとして来シーズン目指すべきところ教えてください」
中田選手「やっぱり頂点というか、優勝するために、そして日本一になるために、僕らは12月1月必死こいてトレーニングしているわけなので、やっぱりそこを目指してやるのが当たり前というか、やっている以上、勝たなければ正直やっていても楽しくないので、やっぱりそこを目指して一生懸命やっていきたいなと思います」
記者「では、最後になりますが、改めて中日ドラゴンズのファンの方々に向けて、メッセージをお願いします」
中田選手「先ほども言ったように、一日でも早く認めてもらえるように、また、中日ドラゴンズの一員に一日も早くなれるように、僕は全力でやるだけなので、本当に応援してくれたらありがたいなというふうに思います」
記者「立浪監督について中田選手にお伺いしたい。立浪監督の尊敬するところはどういうところですか」
中田選手「尊敬というか僕たち選手からしたらレジェンドなので、本当に雲の上の存在ですし、成績を見てもらってもわかるとおり、僕らはまだまだ(監督に)及んでいないので、いろんなアドバイスをこれからもいただきたいですし、今までアドバイスであったり声を掛けてくださったりしたので、これからも監督を頼っていきたいなと思いますし、と言う気持ちはあります」
記者「立浪監督について中田翔選手に伺いたいんですが、あの隣にいるので少し答えづらいところもあるかもしれませんが、これからは監督と選手として新しい関係で歩んでいく2人になりますが、立浪監督の尊敬するところは、中田選手どんなところでしょうか」
中田選手「いや、尊敬というか、僕たち選手からしたらレジェンドなので、本当にあの雲の上の存在の方ですし、成績を見てもらっても分かる通り、僕らはまだまだそこまで及んでないので、いろんなアドバイスをこれからもいただきたいですし、今までもアドバイスだったり声をかけてくださったりしてくれていたので、これからも僕個人的には監督を頼っていきたいなと思いますし、そういう気持ちはあります」
記者「監督、今の雲の上のような存在という言葉を聞いていかがでしょうか」
立浪監督「いや、とんでもないです。それは横にいるからおそらくそういう言葉になったと思うんですけども。ただ、我々には経験がありますので。中田選手、来年で35ですよね?」
中田選手「はい」
立浪監督「35ですから。ただ、ここからまだまだ野球人生において、もう一回伸びる時期でもあると思ってますので、そこはいろいろ話をしながら、しっかりとドラゴンズで野球生活が終われるようにね、あの、なんとかいい形でサポートはしたいなというふうには思っています」
記者「そして中田選手、先ほど名古屋についての話の時に、食べ物も美味しいですしという話もありましたが、ぜひ好きな名古屋めしを教えていただければなと」
中田選手「やっぱり手羽先なんじゃないですか」
記者「手羽先はよく食べられるんですか」
中田選手「手羽先は名古屋の食べ物ですよね。手羽先大好きです。はい」
記者「やはりパワーが見所の選手でもあると思いますが、食事面というところは気にしているところはあるんでしょうか」
中田選手「今の時期はあまり気にはしてないですけれども、シーズン入ったら気にするようにはしてます」
記者「手羽先が好きということで、濃い味がかなりお好きなんですか」
中田選手「そうですね、好きです」
記者「これから名古屋めしをおそらくドラゴンズの選手たちと食べに行くこともあるかなと思いますが、どんな選手と一緒に行って、どんな話をしてみたいというのはあるでしょうか」
中田選手「やっぱりメインは野球の話になるとは思うんですけれども、いろんな選手にいろんな店を教えてもらいたいなと思いますし、昨日、柳井君と会っていろんな話をさせてもらいましたけど、彼も本当に優勝に対してすごく貪欲に話をしていたので、すごくいい話ができたなと思いますね、昨日は」
記者「最後に、涌井投手はちょっと食費の負担が減るかななんていう話を、中田さんが来ることでしてたんですが、そのあたり中田さんいかがでしょうか」
中田選手「そうですね、そのへんはもう全面的に協力しようかなと思ってます。まあ、涌井さんと僕は行く時はね、涌井さんに出してもらわないと困りますけど、協力しようかなと思ってます」
(会見終了)