【北陸新幹線】4つの駅の現在地 にぎわう一方で課題も 芦原温泉/福井/越前たけふ/敦賀 県内開業1周年
新幹線開業からまもなく1年。この1年の成果や課題を探るシリーズ、1回目は「4つの駅の現在地」がテーマです。駅周辺には開業効果でにぎわいが生まれた一方、新たな課題も見られます。
3月8日(土)。福井駅に到着した新幹線県内開業1年を記念して運行された団体専用の臨時列車。福井駅に降りた180人の利用客を出迎えました。
■栃木県からの利用客
「さすが幸福度ランキング1位だなと。おもてなしが上手な県ですね」
こちらは福井駅前、ハピリンの南側。駅前南通りの一角では、フリーマーケットが開かれていました。
■福井駅前南通り商店街振興組合 内藤秀信理事
「再開発でみんな工事になっちゃうので、ここで仮店舗で営業している人もいるから、人が来て何もないわというのはなしなので、にぎやかし」
新幹線開業をきっかけに、県都の玄関口で進む再開発。おなじみのランドマークとなったA街区・通称「フクマチブロック」に加えて、B街区では来年3月の開業を目指して複合施設を建設中。駅前南通りでは、北陸初進出のホテルが開業予定で、2029年春に全ての施設が完成する見込みです。
■福井駅前南通り商店街振興組合 内藤秀信理事
「古いビルがなくなって、新しいきれいなビルが建って、県外の人や若い人が結構出てくるので、立ち上がりとしてはいい。ここを目指して県内の人が集まれるような場所を作りたい」
一方、いわゆる「終着駅効果」で、1年を通して大勢の観光客が訪れた敦賀駅。駅前商店街の店舗では、開業前と比べて売り上げが2倍以上に伸びている店舗も複数あるということです。
■敦賀駅前商店街振興組合 河藤正樹理事長
「本当につながったんだなというのと、終着駅効果がよく出ているなと思う」
また「終着駅効果」は新幹線の利用者以外にも…。
■港都つるが観光協会 池田裕太郎事業本部長
「やはり気比神宮にはすごく多くの人がいて、週末は特に多い。新幹線効果で敦賀の名前も出たので、車で中京や関西から来る人も多くて、本当に相乗効果で喜んでいる」