「犯罪に加担している」「現金を回収して番号を調べる」　警察や検察装い電話　1200万円をだまし取ろうとした外国籍の男を逮捕　闇バイトとの関連捜査

警察官などを装い、高齢者に「犯罪に加担した疑いがあるため、現金を回収して紙幣の番号を調べる」などと電話をかけ、1200万円をだまし取ろうとしたとして、マレーシア国籍の男が詐欺未遂の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、マレーシア国籍のディー・テン・シェン容疑者32歳です。

警察の調べによりますと、ディー容疑者は仲間と共謀して、10月28日から11月20日にかけて、大野市内に住む70歳の男性に、警察官や検察官を装って電話をかけ、「あなたは犯罪者として疑われている。現金を回収して紙幣の番号を調べている」などと嘘をつき、自宅の玄関先に現金を置くように指示して、1200万円を騙し取ろうととた疑いが持たれています。

ATMから多額の現金を引き出した男性を、銀行員が不審に思い、警察に通報したものです。捜査員が「詐欺である」と男性を説得し、指定された玄関先に、現金が入っているように見せかけた紙袋を置いて待っていたところ、ディー容疑者が現れたため、現行犯逮捕しました。

調べに対してディー容疑者は、「たまたま通りかかったら、袋が置いてあったので確認した」と容疑を否認しています。

警察は組織的な犯行とみて厳しく追及していて、闇バイトなどとの関連も視野に捜査を進めています。