特殊詐欺の生々しい手口 犯人の肉声を民生委員に紹介して高齢者の被害の未然防止を訴える
まずはこちらをお聞きください。
■特殊詐欺音声
「私、国税庁のオオタがお電話をお受けいたしました。今から警察のほうにお電話を繋ぎます」
国税庁の職員を語る声の主ですが皆さんはどんな印象を受けましたか?
これは実際に県内であった特殊詐欺の犯人の声です。県内でも詐欺の被害が相次ぐなか、巧妙化する手口を知ることで被害を未然に防いでもらおうと講演会が開かれました。
県警が開いた講演会には、地域の民生委員など30人が参加し、県内に住む高齢の男性にかかってきた、特殊詐欺の電話の音声データが公開されました。
■特殊詐欺音声
「ご本人を確認したいのでビデオ通話できるものか何かお持ちですか?」
国税庁の職員に扮した犯人が納税を要求し、男性が「身に覚えが無い」と答えると、別の警察官役につなぎ、LINEのIDを聞き出し、現金を振り込むよう誘導する手口が紹介されました。
■参加した民生委員
「民生委員というのは、一人暮らしのお年寄りを対象に見守っているので、当然そういった人には詐欺に注意するよう話す」
県警によりますと、今年県内で確認された特殊詐欺による被害は26件で、被害額はあわせて1億7千万円に上り、去年から1億円以上増え過去5年間で最も多くなっています。
県警では、少しでも不審に感じるメールや電話があったら、迷わず警察に相談するよう呼びかけています。