利用客増加、コロナ禍前を上回る えちぜん鉄道 2023年度まとめ 福井鉄道も増加
えちぜん鉄道と福井鉄道の昨年度の利用客数は、いずれも前の年度に比べて増加しました。新型コロナウイルスが5類に移行したことなどで利用が回復したとみられます。
えちぜん鉄道によりますと、昨年度の利用客数は359万8903人で、前の年度に比べて6.1%増えました。特に、通勤・通学定期などの「日常型」はコロナ禍前の2019年度と比べても3.4%増えていて、同社ではガソリン価格の高騰で車通勤から切り替えた利用客がいたとみています。
一方、普通乗車券やフリー切符など「非日常型」はコロナ禍前と比べて8%減りました。上半期はリニューアル工事に伴う恐竜博物館の休館などの影響があったものの、下半期は増えていることから、5類移行や新幹線開業が利用を後押ししたのではないかとしています。
福井鉄道の昨年度の利用客数は192万5419人で、前の年度に比べて2.8%増えました。新型コロナの5類移行で通院や買い物などの利用が増えたとみられます。特に新幹線が開業した3月は16万4000人と前の年より10%増え、コロナ禍前の水準に戻りました。