海岸の地盤隆起を想定し訓練 取水設備のバックアップ 関西電力・大飯原発 能登半島地震を受け実施、全国初
海底の地盤が隆起したとの想定で、関西電力は28日、おおい町の大飯原発で原子炉を冷却するための海水を取り込むポイントを変更する訓練を行い、万一の事態に備えました。
この訓練は、元日の能登半島地震で海岸線がおよそ4メートル隆起したことを受けて行われたもので、原子力規制庁によりますと、こうした想定下での訓練は国内の原発で初めてです。
大飯原発で行われた訓練では、地盤の隆起によって既存の取水ポイントが全て使えなくなったことを想定し、重大事故が起きた際に使用する専用の車やホースを使って、新たに設定したポイントから原子炉を冷やす海水を取り込むための作業手順を確認しました。
関西電力は高浜原発でも同様の訓練を行う予定で、原子力規制庁では全国各地の原発で確認を進める方針です。