雪道を運転するさいのポイント ①大通りを選ぶ ②路面状態を意識 ③エコドライブを心がけ
雪の降る日が続く中、凍結していたり、シャーベット状になっていたりと、普段と違う状態の道路での車の運転ではどんなことに注意すべきか、プロに聞きました。
JAF日本自動車連盟でセーフティアドバイザーを務める元谷さんに助手席に同乗してもらい、雪道を運転しながら注意点を聞きました。
20日の福井市内に幹線道路に雪はありませんが、路地裏に入るとシャーベット状の雪が残っていました。
JAFセーフティアドバイザー元谷公一さん
「わだちがあるとハンドルのとられ方は違う ここで対向車が来たらすれ違いはほぼ不可能 左に雪があるところに乗り上げて、よけざるを得ないが、運よくすり抜けたとしても、いざスタートしようとすると動かなくなったりスタック いつも通りのすれ違いのはできないという認識を持つということ」
元谷さんがまず挙げたのが「通る道の選び方」です。
◇ポイント①なるべく大通りを
■元谷公一さん
「普段抜け道として使っている路地裏は、雪がある時は走らずに、混んでいても除雪・融雪がされている大通りを遠回りしてでも通った方が、脱輪や接触のリスクを回避するのに有効」
さらに雪が降った後時間が経っているからこその危険もあるといいます。
◇ポイント②「路面状態を意識」
JAFによる実験映像です。
同じ濡れた路面に見えても、凍結したアイスバーンの場合は、ブレーキをかけてから止まるまで50メートル以上の差がありました。
■元谷公一さん
「スリップしたり、グリップしたり、路面が出ているところと出ていないところが目まぐるしく変わるので、思わぬ車の挙動が出るのでふだんよりもゆっくり走るのが大切」
また 普段は十分な道幅がある道路でも、雪道では無意識のうちにセンターライン寄りになるため、すれ違いが困難になります。
■元谷公一さん
「かなり通れるスペースは狭いという意識は必要 雪がないときよりも速度は落とし気味で走行することを意識しないと 当然物理的にも視覚的にも狭くなる」
気を使う雪道のドライブですがメリットもあります。
◇ポイント③「優しい運転で燃費向上」
■元谷公一さん
「雪道では急のつく運転と真逆のことが安全運転につながるので、エコドライブの癖をつけると、ふだんの運転にもよいし、雪道の運転の安全にもつながる」
アクセルの踏み方を優しくするだけで燃費が10パーセント向上したというデータもあります。
22日から県内では22日から23日にかけてまとまった雪が降る予想です。
車で出かける際には、周囲の状況に注意を払いながら、やさしい運転を心がけることが大切です。◇午前10時