県組織改正「インバウンド推進室」設置　年間40万人目標、海外からの誘客へ　"地域防災力"強化に専門ポスト新設

県は21日、来年度の組織改正と人事異動を発表しました。新幹線開業で期待されるインバウンドを加速するため、県は新年度から「インバウンド推進室」を設け、年間40万人を目標に海外からの誘客を図ります。（3月21日）


「インバウンド推進室」は現在の「国際観光室」を改めるもので、海外経験が豊富な職員を室長に登用します。また、若手職員による「インバウンドチーム」を新設し、海外誘客の強化を図ります。

杉本知事は会見で「外国のことがわかり、外国のやり方や業者のアプローチが分かる職員をチームで充てる。とにかくできることをやってみる」と新組織への期待を示しました。

一方、能登半島地震を受けて、地域防災力の強化を目的に、防災安全部に新たに部長級の防災専門「理事」を新設。防災安全部副部長の岡澤尚美氏を登用します。

今回の人事異動で女性活躍も推進し、土木部門で初めて2名の女性管理職を登用します。女性管理職は過去最多の114人となり、全体の割合は23.2％と今年度より2.2ポイント増えました。

異動規模は970人(33.3％)で、4月1日に発令されます。

【主な部長級の異動など】
○未来創造部長　武部衛氏（現：新幹線・交通まちづくり局長）
○新幹線・交通まちづくり局長　姫川祐一氏（現：総務部知事公室長）
○農林水産部長　稲葉明人氏（現：農林水産部副部長）
○土木部長　田中克直氏（現：土木部理事）
○土木部理事(土木技術)　平林透氏（現：土木部副部長）
○嶺南振興局長　児玉康英氏（現：農林水産部長）
○東京事務所長　萩原雅広氏（現：大阪事務所長）
○県立病院長　道傳研司氏（現：県立病院副院長）
○県立病院副院長　二宮致氏（県立病院中央医療センター長）
○県立病院事務局長　竹内宏冶氏（現：健康福祉部副部長）
○未来創造部DX推進監　前側文仁氏（現：NTTコミュニケーションズ株式会社）
○監査委員事務局長　松本伸江氏（現：議会局次長）