若狭町の旅館に宿泊した県外の男子中学生10人が食中毒に 症状は回復
若狭町の旅館に宿泊した県外の男子中学生10人が下痢や腹痛などの症状を訴え、県が食中毒と認定しました。この施設は5日から3日間の営業停止処分となっています。
食中毒が発生したのは若狭町世久見の旅館「魚美家」です。
県によりますと、6月20日から21日にかけ学校行事でこの旅館に宿泊した県外の男子中学生10人が、21日の夜に下痢や腹痛などの症状を訴えました。
中学生たちは旅館で朝・昼・晩の3食を食べていて、イカやハマチの刺身のほか、ホタテのバター焼きなどが提供されたということです。
原因物質は腸管病原性大腸菌 O108とみられています。
10人の症状は回復したということですが、県はこの施設を3日間の営業停止処分にして、衛生管理の手順を指導するとしています。
ところで、今年に入ってから5日までに確認された食中毒の患者は70人と、去年1年間の患者の人数をすでに上回っています。
県は手や調理器具を入念に洗うことや、食品の温度管理・加熱殺菌の徹底などを呼びかけています。