新たに4施設オープン 宿泊棟やレストランなど点在 永平寺町の食と文化を発信「ESHIKOTO」 九頭竜川沿い、約3万坪の広大な敷地
永平寺町の九頭竜川沿いに、レストランや宿泊棟などが点在する新たな観光拠点が26日、オープンします。老舗蔵元とともに県内の名店が軒を連ね、新たなマリアージュで福井の食文化を発信します。
敷地面積およそ3万坪の広大な敷地に建設が進む永平寺町の食と文化の発信拠点「ESHIKOTO(エシコト)」。黒龍酒造がおととし整備したもので、新たに4つの施設がオープンすることになりました。
オーベルジュ「歓宿縁(かんしゅくえん)ESHIKOTO」は、全国で総合リゾートを手掛けるアクアイグニスが運営し、宿泊できる建物が3タイプ、合わせて8棟あります。
■リポート 東海佳奈子キャスター
「室内は広い作りになっています。和のテイストを感じながらも洗練された空間。調度品にもこだわっています。そして、何と言っても大自然を感じながら、敷地内に点在するレストランや宿泊棟をゆったりと楽しむことができそうです」
半露天風呂付きの宿泊棟はおよそ100平米で、畳とソファのリビングは越前焼など、福井を代表する古美術やアートに囲まれた空間になっています。
また、レストラン棟には県内の名店2店が入ります。まずは福井市の日本料理「馳走えん」が「日本料理えん」として、“越前がに”をメインに、旬の海の幸や九頭竜川の川の幸、さらに永平寺の精進料理など、郷土食を盛り込んだコース料理を提供します。
■日本料理えん 店主 小松辰平さん
「目の前が九頭竜川ですので、九頭竜川でとれた鮮度の良いアユを使おうと思っている。福井の食文化をしっかり味わってほしい。世界に誇る食文化だと思う」
曜日によって週に2日程度入るのは、フランス料理の名店「cadre(カードル)」。地元の食材を、自由な発想で独創的なフレンチにして提供します。併設するバー「刻」では、一風変わったカクテルで、ここでしか味わえない日本酒を提供します。
■Bar 刻 安川翔太さん
「旬のフルーツと黒龍を合わせたカクテルや、抹茶と日本酒を合わせて、抹茶を日本酒でたてるという新感覚のお酒をつくっている」
この他、敷地内にはベーカリーやそば店もオープン予定で、黒龍をイメージして竹炭を練り込んだ黒いフランスパンなど、日本酒とのコラボが楽しいパンや“越前そば”や九頭竜アユの甘露煮を味わうことができます。
■アクアイグニス 立花哲也 代表取締役
「ただ観光地ということでなく、歴史や風景に日本を代表する黒龍の酒蔵があるので、作れるのではないかと思っている」
伝統を感じるゴージャスな宿泊施設と、レストランやバーなどが集まる新たな観光拠点。新幹線時代に福井の食と文化を全国に発信します。