中部縦貫道の県内区間開通遅れに物流 観光業者は「落胆」 一日も早い全線整備を期待
全線開通の時期が大幅に遅れることになった中部縦貫道の県内区間。来年春の開通を見越して準備を進めてきた地元企業から「残念」がる声が相次いでいます。
中部縦貫道の荒島インターチェンジから1.2キロ離れた、市の産業団地に立地しているアウトドア用品メーカーモンベルの物流センターです。
2年前にできたセンターは、段ボールで28万ケースの商品を管理し、1日に6000ケースを入出庫しています。
今年5月からは、隣の土地に同じ規模の物流センターを新たに建設する予定で、中部縦貫道の県内区間が開通すれば、災害や大雪時のう回路になると期待しています。
■モンベル大野物流センター 湯浅潤一課長代理
「災害や大雪で北陸道が止まってしまったりだとか、商品の流れが止まってしまうと困るので、中京圏経由で物が入ってくるとか、そういったところが期待できる 延期されるのは残念な気持ちもあるが、いち早く繫がってくれることを願っている」
こちらは中部縦貫道の九頭竜インターチェンジから車で10分ほどの場所にある福井和泉スキー場です。
来場者のおよそ3割が中京方面から訪れていて、県内区間の開通でさらに来場者が増えるものと期待していました。
■福井和泉スキー場 宮川貴守さん
「駐車場を少し広くアスファルトを増やしたり、レンタル棟を新しくしたりとか、レンタルの備品なども増やして結構気合は入っていた 完成に向けてもっといい状態のスキー場を目指していたので、残念な気持ち 仕方のないことなので、開通に向けて準備を進めていこうかと」
県内区間の開通まであと一歩のところまで進んでいた中部縦貫道は計画が狂ってしまい、地元のまちづくりにも影響を与えそうです。