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【特集】荒れる若者 福井駅前で相次ぐ事件や迷惑行為 傷害容疑で少年5人逮捕

2023年12月8日 20:23
【特集】荒れる若者 福井駅前で相次ぐ事件や迷惑行為 傷害容疑で少年5人逮捕
事件現場となった公園

福井市中心部の公園で顔見知りに集団で暴行を加え、大けがをさせたとして、少年5人が逮捕されました。警察は同じ日に起きた福井市の商業施設ハピリンでの傷害事件との関連も調べています。

■男性を集団で殴る蹴る 少年5人逮捕

傷害の疑いで逮捕されたのは、福井市や坂井市、越前市に住む16歳から17歳の少年合わせて5人です。

警察の調べによりますと、5人は11月26日(日)夜、福井市中心部の公園や路上で福井市の10代男性に対し、集団で殴る蹴るの暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。男性は鼻の骨を折るなど全治6週間の大けがをしました。

警察の調べに対し、5人は「やったことに間違いありません」と容疑を認めています。

■マナーを注意した職員への暴行も

この事件と同じ日に起きたのが、福井市の商業施設ハピリンでの傷害事件です。

子ども向けのスペースに土足で入ったり寝転がったりしていた若者グループに対し、注意をした施設スタッフが体を押したりつかんだりの暴行を受け、全治10日間のけがをしたもので、警察はこの事件との関連も調べています。

■相次ぐ若者たちによる事件や迷惑行為

ところでここ数年、福井駅前の施設や商店街などで若者が集まって騒いだり、物を壊したりするなどの事件や迷惑行為が相次いでいます。

特に今年に入って、深夜徘徊や喫煙などで補導された少年の数は11月末までに1557人となっていて、去年の同じ時期と比べて2倍近くに増えています。

■迷惑行為を目撃したという人
「人に手を出してしまうということの危なさとか、やってはいけないことを分かってない。今の不良少年たちがあまり警察を恐怖だと思っていないところが問題」

■北陸新幹線の開業を控える福井県

こうした中、駅前周辺の住民や事業者はパトロール隊を結成して週に1回、アーケードや道端にたむろする若者がいないかを見て回っています。

■パトロールに加わった人
「自分たちが楽しむのはいいけど、人に迷惑をかけることはだめ。駅前をみんなで楽しんでもらえれば」

北陸新幹線の開業がおよそ3か月後に迫る中、県都の玄関口で相次ぐ少年による事件や迷惑行為。地域や行政、それに警察も一丸となった対策が求められます。

(FBC福井放送 2023年12月8日放送)

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