クイーンビートルの浸水隠し JR九州が弁護士などでつくる第三者委員会を設置 9月6日に初会合へ 福岡
博多と韓国を結ぶクイーンビートルが、浸水を隠して運航を続けていた問題です。親会社のJR九州は9月3日、弁護士2人と船の専門家1人、計3人でつくる第三者委員会を設置しました。初会合は9月6日で、原因究明と再発防止策への助言を求めます。
クイーンビートルを運航するJR九州高速船の親会社、JR九州によりますと、第三者委員会のメンバーは弁護士2人と船舶の安全運航に詳しい専門家1人のあわせて3人でつくります。
委員長は弁護士の尾崎恒康氏、委員は弁護士の田中庸介氏とトーマス・ミラーの関根博氏が務めます。
第三者委員会は「浸水隠し」の原因を含めた事実関係の解明と、安全な体制づくりのため客観的で独立した立場から調査を行うとしています。また、調査結果を踏まえた再発防止策について助言を求めます。
1回目の会合は9月6日の予定です。
JR九州高速船はことし2月にクイーンビートルの浸水を把握しながら、修理や検査、国への報告をせず、およそ4か月にわたって運航を続けていました。
親会社のJR九州によりますと、現在は取締役に降格したJR九州高速船の当時の社長の指示のもと、記録簿に「異常なし」とウソの記載をしたり、浸水を知らせる警報が鳴らないようセンサーを上にずらすなどの隠ぺい工作を行っていました。
クイーンビートルは8月13日から運航を取りやめています。