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【新紙幣】もう手にした? 発行から1か月「額縁に入れて飾っている」1億円の重さを体験するイベントに変化 対応済みの精算機の中は 福岡

2024年8月2日 19:25
【新紙幣】もう手にした? 発行から1か月「額縁に入れて飾っている」1億円の重さを体験するイベントに変化 対応済みの精算機の中は 福岡
「新紙幣」発行から1か月

みなさんはもう手にしたでしょうか。新しい紙幣の発行が始まって8月3日で1か月です。新紙幣はどれぐらい流通しているのか、福岡の街で調査しました。

2日、日本銀行福岡支店では「にちぎんサマースクール」が開かれました。働くことやお金の大切さを学んでもらおうと、毎年この時期に行われているイベントです。

■元木寛人フィールドキャスター
「こちらは1億円の重さを体験できるコーナーですが、使われている模擬紙幣をよく見てみると、渋沢栄一になっています。」

去年までは福沢諭吉だった模擬紙幣が、ことしは渋沢栄一に変わりました。

■参加した親子
「おー、ほんとだ!」

参加者が持参した紙幣を使って偽造を防ぐ技術を学ぶ時間では、新紙幣を持ってきた家族もいました。

■参加者
「偽札を作れないようにする技術はすごい。言われないと気づかない。」
「新しいお札を初めて見た。新旧比べてすごく工夫されているなと。」
「3Dホログラムで渋沢栄一の顔が動くのがすごいと思った。」

発行から1か月となる新紙幣は、福岡の街ではどれぐらい流通しているのでしょうか。福岡市博多区のコインパーキングでは。

■元木フィールドキャスター
「こちらに新・旧 千円札使用可とありますが。」
■セイワパーク 広報担当・林瑞樹 さん
「新紙幣に対応した精算機です。」

この会社では、福岡市内およそ110か所で、新紙幣に対応した精算機を導入しましたが。

■林 さん
「まだ一枚も見たことがないんですよ。ここだけではなく、ほかの駐車場でも見たことがない。」

新紙幣は入っているのか、期待を込めて精算機を開きます。果たして結果は。

■林 さん
「残念ながら一枚もありませんでした。これだけあって全部、野口英世さんでした。」

千円札63枚中、新紙幣は1枚もありませんでした。

精算機を新紙幣対応に切り替えるため、1台あたり20万から30万円のコストがかかりましたが、いまのところ、その効果を発揮するチャンスはめぐってきていないようです。

■林 さん
「残念だなと個人的には思うが、お金はお金ですから、こちらもしっかりと費用をかけてきちんと対応していくことが、お客様の利便性の向上にもつながるので、仕方ないのかなと。」

「額縁に入れています」

街の人は、新紙幣を手にしたことがあるのでしょうか。

■元木フィールドキャスター
「新紙幣、手にしましたか?」
■街の人
「していないです。誰も持っていない。周りの人は全然使ってなさそうなので。」
「テレビでしか見たことがない。現金自体がもう需要がなくなってくるのでは。全部デジタルでやる時代だと思いますよ。」
「(Q.どれを手にした?)渋沢栄一の一万円札です。 あと北里柴三郎の千円札。津田梅子の五千円札はなしか。」
「奥さんからのお小遣いで手に入れた。すぐいなくなった。消えた。夜の街に消えていきました。」

30人に聞いたところ、新紙幣を「手にした」と答えた人は18人、「手にしていない」と答えた人は12人でした。

「手にした」人の中にはこんな人も。

■街の人
「家に飾っています。(Q.家のどこに置いてある?)仏壇に置いています。額縁に入れています。おばあちゃんが、おじいちゃんの遺影の横に置きました。」

おばあちゃんは田舎に住んでいて出回っていないので、亡くなったおじいちゃんに見せるため飾っているそうです。

まだまだ珍しい新紙幣。金融機関は、確実に手に入れたい人は銀行の窓口で両替してほしいとしています。